第18回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.18

☆毎月1回配信☆

2005/10/31 MON

10月、最も話題になったニュースの一つが中国の有人宇宙船「神舟6号」の打ち上げ成功ですね。中国は経済成長の面だけでなく、宇宙開発の分野でも国際社会での存在感を増しつつあります。今回は、この「神舟6号」打ち上げにまつわるお話をご紹介します。

また、短期留学とインターンをされた矢野さんの体験談、インターンから帰国後、新しい夢をかなえた岩井さんの体験談をお届けします。

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  1. 「中国風聞帖」  ~ 宇宙への挑戦 ~
  2. 「光輝歳月」   ~ 「日々進歩」の一ヶ月 ~
  3. 「夢想成真」   ~ 「国際派教師」への道のり ~
  4. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~ 宇宙への挑戦 ~

中国は、2003年の「有人宇宙船神舟5号」の成功により、ソ連・アメリカについで、世界で第3番目に有人宇宙飛行を成功させた国となりました。この度の「有人宇宙船神舟6号」打ち上げで、「宇宙開発」の分野でも、世界における中国の存在感が増してきました。今回はこの、中国の「有人宇宙船神舟6号」と中国の「宇宙開発」に関しての話題をお届けします。

35年前から始まった宇宙への挑戦

中国の宇宙への挑戦は、35年前の1970年に既に始まっています。
国を挙げての宇宙計画、「神舟計画」は99年に始まり、1~4号までは無人の飛行でしたが、前回2003年の「神舟5号」で初の有人飛行に成功しました。今回「神舟6号」打ち上げも大成功に終わったこの「神舟計画」、すでに「神舟7号」以降の計画も立っています。
急激な経済発展を遂げている中国、宇宙開発の分野でも中国の発展は止まらないようです。

■豆知識■ 神舟の名前の由来

昔、中国は「神州」と呼ばれていました。神(Shen)州(Zhou)と神舟(Zhou)の音が同じこと、また、「天の川を駆ける舟」との意味を込めて江沢民前国家主席が命名しました。
有人宇宙船→「載人宇宙飛船」

2度目の有人飛行成功

「神舟6号」は、2005年10月12日午前9時に、中国・内モンゴル自治区から打ち上げられ、10月17日に帰還しました。前回の「神舟5号」有人飛行の際に乗船したのは楊利偉氏1人でしたが、今回は聶海勝氏と費俊龍氏の2名が乗船しました。飛行時間も前回の21時間に比べ、今回は約5日間・115時間半と飛躍的に伸び、飛行中の食事に、チャーハン、八宝飯などの中華メニューも加わりました。
また前回は、船内では簡単な科学実験が行われただけですが、今回は育種・品種改良など多くの実験が行われました。

■豆知識■ 今回の宇宙飛行士

今回の宇宙飛行士は、聶海勝氏(41歳)と費俊龍氏(40歳)。
聶海勝氏は10月13日に、「神舟6号」の上で41歳の誕生日を迎えました。今回の2名の宇宙飛行士も含め、中国では、宇宙飛行士は全て中国人民解放軍・空軍所属の軍人です。
宇宙飛行士→「宇航員」

「嫦娥奔月」も夢ではない

中国古代の伝説に、仙女となって月に上った嫦娥(じょうが)という女性の話があります。この仙女から名付けられた「嫦娥計画」という月面探査計画が、今中国で着々と進行しています。
また、現在までの飛行士は全て男性でしたが、近い将来中国初の女性宇宙飛行士誕生の可能性も出てきています。中国空軍航空大学は、2005年第8期目の女子学生を受け入れ、中には「宇宙飛行士になりたいから」と入学を決めた女子学生もいるとのことです。もしかすると中国人で初めて月を歩くのは女性、ということになるかもしれませんね。

■豆知識■ 宇宙開発の予算

今回の「神舟6号」開発にかかった金額は90億元から200億元という説もあります。日本円にすると約1260億~2800億円という巨大な予算が投じられています。

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2. 「光輝歳月」   ~ 日々進歩の一ヶ月 ~

18 6矢野順哉 さん

中国語力の向上、そして他大学の学生と知り合いたいと思い、今回の夏の短期研修に参加しました。北京に着くと、何もかもが驚きの連続でした。道路の大きさ、料理の辛さ、美味しさ、まずさ、そして物価の安さ。中国へ行ったからこそ感じることのできた驚きでした。

日々進歩の毎日

北京到着翌日から中国語クラスとインターン(企業内日本語講師)が始まりました。
インターン初日はこれからどうやって日本語を教えていこう、中国人社員とどうやって1ヶ月つきあっていこうかなどと考えものすごく緊張しました。でも、緊張と不安は1日でなくなりました。会社の人たちがすごく親切に接してくれたからです。中国人社員に中国語を教えていて、感心したところは「学びたい」という気持ちが強いということです。これには、僕も触発されてどこに行ってもメモ帳を持ち歩いて常にメモを取るようにしていました。そうしている中で、自分の中国語は日に日に上達していくのを感じることができ、帰国前にはこのメモ帳が2冊になりました。

「百聞は一見にしかず」

仕事が終わると、社員の人とスポーツをしたり、ご飯を食べに行ったり、カラオケに行ったりしました。中国をニュースで見ていたときは、反日デモの様子など、怖い人たちというイメージでしたが、百聞は一見にしかずで、実際に自分の目で、肌で感じ取った中国、中国人は出発前のイメージと180度逆でした。自分で実際に行かなければ見えてこなかった中国を見ることができました。

「一生の友人ができた」

また、同じCIPインターンシップ生にも個性の強い、自分の大学では知り合うことのできない人ばかりでした。インターン先から留学生寮に帰ってからは、同じ留学生同士で集まって毎晩いろんな話をしました。その日の出来事や、恋愛、友人、さらに日中関係についてなど。今回の研修で、一生大事にしていきたいと思える友人たちと出会うことができ、人との出会い、人とのつながりを大事に思うようになりました。本当に貴重な一ヶ月であり、有意義な夏休みでした。

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3. 「夢想成真」   ~ 「国際派教師」への道のり ~

18 7岩井綾子 さん

中国で「社会」を知る

私は大学4年次に約半年間、北京のIT関係の会社でインターンをする機会に恵まれました。中国語のレベルが十分でなかった私は、会社からほど近い大学留学生寮に住み、他国からの留学生と共に午前中は授業に出席し、午後は会社でのインターンという生活を送っていました。主な仕事の内容は、社員への日本語教育や簡単な翻訳作業などで、日本語の授業は、ほとんど私が自由に作ることが出来る分、工夫や準備が必要な仕事でした。また、会議を見たり、直接社員の方に話を聞いたりすることで、会社というものの構造や雰囲気、そしてその中での一人一人の役割など、今まで漠然としか描けなかったイメージを、具体的に掴むことが出来ました。

インターンで「自分」を見つめなおす

このようにして、半年間の中国生活を通して私が得たものはたくさんありますが、その中でも最大のものは、やはり「自分の価値観を正面から見直す機会」だったと思います。中国へ飛び立った当時の私が思い描いていた将来の自分は、外国語を使いこなして国際的な場で働く姿でした。しかし、実際のその理想に近い形で生活をしてみて、私は次のような問いにぶつかりました。自分が本当に望む仕事・働き方とは何か。自分が大切にしたいものとは何なのか。

学んだことを日本の子どもたちに伝えたい

帰国してからも悩み続け、そして出てきた答えは「日本で教師になること」でした。
幸運にも、今年度の教員採用試験に合格し、来年からは正式に中学の英語教員になります。中国に行っておいて英語の教員になるというのは、一見結びつかないように思われるかもしれません。しかし、英語以外の言語を学び、それを使って生活や仕事をすることで「外国語を学ぶ意味」をよりはっきり実感できたことや、日本とは違う価値観の世界に身を置いて多くの人と交流したこと、そして広い視野で自分を客観的に見つめ直せたことは、これから教員として生徒と接していく上で、大いに生かされると思います。自分自身の経験をもって語られる言葉は、説得力をもって子供たちに響いていくと信じて、これからの教員としての人生に熱を注いでいきたいです。

♪他の方の体験談はこちらから♪

4. 編集後記

有人宇宙飛行の2度目の成功は中国の力を、目に見える形で世界に知らしめました。 21世紀の中国は、「経済大国」、「科学大国」へ一歩一歩進んでいます。日々変化し続けている中国をもっと多くの日本の若者に知っていただくために、私たちもより豊富な中国の最新情報を皆さんにお届けしたいと思っています。


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