第85回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.85

☆毎月1回配信☆

2011/05/31 TUE

6月の梅雨になると雨音を聞きながら部屋で映画を観たり、本を読む時間がゆっくり流れるようで、小さな幸せを感じますね。

今年中国のメディアも、幸福感というキーワードに注目しています。ダイナミックな規模の経済成長から、人々の幸福感を増すための質の高い経済成長への新たな取り組みが中国で実施されています。今回は中国人の幸福感についてご紹介します。

また、GW休暇に上海プチ留学で中国のキャンパスライフを体験された鈴木さんの留学レポートも合わせてご覧下さい。

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  1. 「中国風聞帖」  ~ 中国人の幸福感 - 価値ある経済発展のキーワード ~
  2. 「光輝歳月」   ~ 1週間の上海留学で大学キャンパスライフを体験! ~
  3. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~ 中国人の幸福感 - 価値ある経済発展のキーワード ~

今年、中国の政治、経済に関する報道で"幸福感"という言葉がよく使われるようになりました。
経済発展を計測する新たな観点として、世界各国でも研究が進められている幸福感とはどのように国の発展に活かされているのでしょうか?今回は、中国人の幸福感についてご紹介していきます。

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中国経済の新テーマ"幸福感"

近年、世界各国の発展を計測する新しい指標として"幸福感"が注目されているのをご存知ですか?これまでは、GDPによる経済規模の数値がもっとも重要視されていましたが、実際に人々の暮らしをどれだけ豊かにできたのかを知るためには、教育や暮らしの環境など、金額だけでは計算できない多くの要素があります。

そこで、本当の価値ある発展を模索するための指標として、国民総幸福量が1976年にブータン国王によって考案され、政策に活用されるようになりました。その後、幸福感という考えは国際的にも注目を集めるようになり、特に2008年のリーマンショックをはじめとする金融危機から、金銭や物質の豊かさのみを追求する発展に疑問符が打たれ、フランスのサルコジ大統領や、イギリスのキャメロン首相も、GDPとは異なる国民の幸福感を自国の経済発展の計測に織り込み、政策を考える方針を発表しました。

そして、今年開かれた中国の最高議会である全人代で"国民の幸福感"という言葉が発展方針の中で何度も強調され、経済発展や政策の重要な方向性として認識されました。これにより中国の新しい発展のテーマとして"幸福感"が世界各国のメディアの高い注目を集めています。

■豆知識 ■ 幸福感が高い国はどこ?

有名なイギリスNEFによる調査 『地球幸福度指数』では、第1位はコスタリカ、そして上位にはラテンアメリカの国が多く、アジアの国で最上位はベトナムがランクインしています。
これらに共通して見られるのは、経済規模は大きくないが、「人と人とのつながりを身近に感じられる、寛容、平等」な国が上位となっていることです。ちなみに中国は20位、日本は74位でした。

現代中国人の幸福感

新たな経済成長のキーワードとして注目を集めている"幸福感"。それでは、中国の人々の幸福感とはどのようなものなのでしょうか?2010年に中国24都市を対象にアンケートが実施されました。

「現在、あなたは幸せですか?」という質問では、「非常に幸福」あるいは「比較的幸福」と答えた人の割合は約75%で、「あまり幸福ではない」は約15%、「幸福ではない」は約10%という結果でした。そして、この結果をさらに項目に分けて比較して見てみると、興味深い傾向がいくつか現れています。

収入の比較でわかる幸福感のポイント

収入金額別に幸福感を比較すると、12,000~15,000RMB/月(約18万円-23万円)で最も幸福感が高く、それ以上収入が高くなると幸福感の低下傾向があります。これは収入がアップすると金銭的な余裕ができる反面、仕事時間、プレッシャーなどが増えていくためと見られています。収入が高ければ高いほど幸福感が増すのではなく、生活全体の質が幸福感を決定する重要な要素となっていることがわかります。

幸福感の高い都市の環境とは?
中国の都市別に比較した場合、河北省にある石家荘が幸福感の高い都市、第1位となっています。北京や上海などの大都会よりも、その周辺に位置し自然や歴史遺産も有する中小都市が上位にランクインしています。長いスパンで暮らす環境としては、ある程度生活が便利で、尚且つ穏やかに暮らせる中小都市の方が幸福感が高いようです。

これらの結果から、金銭や物質の豊かさだけで増す幸福感には限界があり、仕事と収入のバランスや安心して暮らせる環境など、生活全体のクオリティ向上こそが人々の幸福感を高めるようです。

中国人の幸福感が求める未来

中国の経済規模はすでに世界トップクラスで、昨年にはGDP世界第2位に成長を遂げました。
そして今、中国の次なる成長のポイントは"国民の幸福感"の向上にシフトチェンジしています。

中国政府から発表された、中国の今年の目標経済成長率はGDP7%で、近年の目標基準と比較すると低めに設定されています。その代わり、人々の幸福感をアップさせるための新たな取り組みや発展分野に力点が置かれています。具体的には、ハイテク技術をはじめとする世界に誇れる特殊産業の育成やエコ・持続可能な経済活動など環境へのアプローチ、そして医療や年金などの社会保障の更なる充実化が挙げられています。

多くの国の経済発展で重要視されていたGDPという指標にマイナス面があるのと同じく、幸福感という指標にも客観的でないという意見などもあります。しかし、人々の幸福感というより幅広い観点をもつことで、経済規模拡大を求めるだけでは見逃していた重要な課題-環境の改善、ワークバランスの調和などに主眼が置かれるようになりました。人々の幸福感に向き合うことでフォーカスされた課題は、次世代や地球規模で考えても、今、目指すべき発展の方向性を示していると思います。そのため、中国や世界の多くの国で幸福感という観点の必要性が高まっています。

2 「光輝歳月」  ~ 1週間の上海留学で大学キャンパスライフを体験! ~

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鈴木 香織 さん  社会人

GW休暇を活用して上海の大学で短期プチ留学へ!
中国語でのレッスンや生活、大学の雰囲気も体験されました☆

Q1:留学しようと思ったきっかけは何ですか?

中国語を勉強し10年ほどになります。社会人になってからは、勉強したりしなかったりで、
なかなか中国語の能力が伸びないと感じていたので、短期プチ留学に興味を持ちました。

Q2:留学でここを伸ばしたいと思っていたポイントは?

日本ではラジオ講座などで少し勉強していましたが、実際に中国で留学し、中国人の
先生と少しでも会話ができればと思っていました。

Q3:大学でのキャンパスライフはいかがでしたか?

中国の大学は広くて、散歩したくなるような雰囲気です。大学での授業もマンツーマン
でしたので、勉強になりました。

Q4:上海は、鈴木さんにとってどんな街でしたか?

テレビで上海は発展し、きれいな街というイメージでしたが、その通りで、特に外灘の夜景
は本当にきれいで、人々も生き生きしていました。

Q5:今回の留学で感じられた一番のハッピーは何ですか?

留学中に上海の有名な場所はほとんど行くことができました。また、今回は1人で地下鉄に
乗って街を散策できました。

Q6:ズバリ!今回の留学で、一番の収穫は何ですか?

中国人の先生と勉強できて、上海の見たかった観光スポットも堪能できたことです。

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♪他の方の体験談はこちらから♪

3. 編集後記

「中国の人はチャレンジ精神が高くて、生き生きしてる!」と留学から帰国された方
がよくおっしゃいます。目標を持って、自分を信じてトライしている人は、毎日の変化
を楽しんでいて幸福感の高い輝きがありますね。

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