卒業生の体験レポート(皆本飛鳥さん) ~短期集中留学コース~
CIP集中コースに参加して
アメリカで生まれ育った日系二世として英語と日本語はネイティブ、韓国での生活を経て、30歳までに五ヶ国語をマスターするという目標に向け四ヶ国語目として中国語を選びました。もともとアジアに興味があり、東洋人として五ヶ国語を学ぶのならそのうちの一つは当然中国語であるべきだと単純に思ったからです。
通訳の仕事などで上海を訪れる機会に恵まれ、上海留学に関する情報を集めようとCIPの説明会に参加しました。そこで話を聞いて頂き、標準語の基礎を身につけるのであればまずは上海よりも北京だ、ということで北京留学を選びました。 北京での4ヶ月にわたるCIP集中コースは教科書も教師陣も素晴らしく、中国語の基礎をみっちりと叩き込まれ、短期間で中国語の揺るぎない土台を作り上げることができました。
留学先、北京の印象
最初は上海に行きたかった私ですが、北京に合計7ヶ月暮らしてみて、今では北京が大好きになりました。最初の留学では観光客気分も抜けずに週末は北京の観光地を精力的に回りましたが、4ヶ月間毎週末出かけても行ってみたい場所は尽きませんでした。
故宮や万里の長城など中国を代表する見どころが北京には満載で、毎日の生活の中で悠久の歴史を実感することのできる素晴らしい街だと思います。オリンピックを来年に控え、日々の進化を肌で感じることができるのも今の北京の魅力の一つです。食べ物も交通代も安く、日本食のレストランも探せば美味しい所は沢山あるので、乾燥と人込みを除けば本当に暮らしやすい街だと思います。
中国語・外国語上達の秘訣
まずは、外国語を話すときに日本語を訳して話さないことだと思います。私の韓国語もまだまだですが、私は韓国人と話すときは韓国語で考えて話しています。 特に中国語と日本語は文法が全く違うので、日本語をそのまま訳していたら中国語が支離滅裂になってしまいます。中国人と話すときは、中国語で考えることを意識することが大切だと思います。
中国語の練習相手としては、自分のそのときどきのレベルに合った中国人の友達を見つけることが大事だと思います。私の場合、中国語が全く分からない初期の頃は英語が上手な中国人に中国語を少しずつ教えてもらい、最初はほぼ全て英語だった会話の中で中国語の割合が多くなってきた頃から、今度は意識して中国語しか分からない人を周りに置くようにしました。ある程度語彙が増えたら、「この人には中国語で言わないと分かってもらえないんだ」という危機感が程よい刺激になってくれると思うからです。
私は以前韓国で、韓国人の友達と暮らすことによって韓国語のレベルが格段に上がりました。留学中に中国人と一緒に住むことは難しいかもしれませんが、沢山の中国人の友達を作って中国語を使う機会をなるべく増やすことが大事だと思います。
何よりも、失敗を恐れないことが大事
そして、中国語に限らず語学を勉強する上で最も大切なことは、失敗を恐れないことだと思います。特に日本人留学生は、間違えたら恥ずかしい、沢山話したら出しゃばっているようだと思うのか、授業中の発言も何だか遠慮がちに私には見えました。私はそういうところはアメリカ人なのか、出しゃばっていると思われようと先生に声調がクラスで一番ダメだと言われようと(笑)、めげずに積極的に発言しました。
間違えれば先生が直してくれますし、逆に間違えなければ自分がどこまで分かっているのかも把握できないのです。これは教室の外でも同じことです。中国人の友達、タクシーの運転手、寮のおじさん、周りにいる全ての人が先生になってくれるのが留学の最大の魅力ではないでしょうか。この素晴らしい学習環境を活用しない手はありません。失敗を恐れていては限られた範囲内でしか話すことができず、語学の伸びは期待できません。中国人ではないのだから中国語を間違えるのは当然です。間違えを恐れず、思いきって周りの中国人の胸に飛び込んでみるのもいいと思います。