卒業生の体験レポート(植木祐太郎さん) ~短期集中留学コース~
中国人と中国語で意見を交わしたい
僕がCIPの留学+インターンシップを選んだのは2007年1月のことでした。大学三回生の1月といえばちょうど就職活動が本格化し、企業セミナーなどで周りの友人たちも慌しさを見せ始めた時期でした。
そもそも僕の大学の専攻は国際政治でゼミでも特に日中関係について研究していました。ただ当時から日本で日本人同士が中国について論じるより中国人と中国語で政治・経済について論じた方がおもしろいはず!と思い、一念発起中国への留学を決意しました。
モチベーションにつながったプレッシャー
3月北京の空港についた僕は唖然としました。まったくわからないのです。第二外国語で少しは勉強していたので教科書くらいの言葉ならきっとできるはずと高をくくっていたのですが、僕のプライドは北京の冬風の前に吹き消されました。
一年休学までして勉強しにきたというプレッシャー、4ヵ月後には上海のホテルで中国語を使って働くというプレッシャー、そして同じクラスの仲間には負けたくないという僕の負けず嫌いの性格が3ヵ月半一度も折れることなく机に向かうモチベーションにつながったのだと思います。
そしてグラウンドでチベット族やウイグル族のような少数民族の学生たちとサッカーを通して交流することができたのも、56すべての少数民族が集まる中央民族大学であったからでしょう。
自分らしい中国へのアプローチ!
その後の上海でのインターンシップはこの3ヵ月半に詰め込んだ中国語を吐き出す絶好の機会になりました。 仕事の主な内容は日本人観光客の案内および通訳です。
ただ僕たち日本人は見た目は中国人と変わらないので当然中国のお客様も対応する必要もあります。また ホテルで必要とされる中国語能力は意外にも広範に及びますし、毎日のように英語圏のお客様も応対する わけですから、働いている間は自分が今どこの国いるのかわからなくなるくらいインターナショナルな雰囲気でした。
帰国前に時間をいただき西安・チベットへの一人旅行もしたのですが、その時改めてこの国の壮大さを感じ ました。北京オリンピック、上海万博を経てどのような変貌を見せるのか…といったマクロな視点で、これからも中国を見つめ続けたいです。またそこに自分の生活体験や中国国内での取材も照らし合わせ、メッセージとして発信することができれば、よりやりがいのある自分らしい中国へのアプローチになるのではと思っています。