留学の費用

留学を考える女性できるだけ留学の費用を節約したい。 その場合のポイントは何か、一目で分かるように留学費用の内訳を作成しました。 太字で示しているのがポイントとなる項目です。





留学費用の内訳

費用の内訳を見てみると、ポイントは航空運賃と留学保険、寮費、授業料、生活費の5つに絞られます。 最も重要なポイントが寮費と学費で、航空運賃と日本で加入する留学保険、生活費がそれに続きます。 それ以外の費用項目は、節約してもそれほど大きな差はありません。 ただ、最後のまとめで書いていますが、就職につながる留学を実現しながら費用を抑えるには意外な盲点があります。

※為替レート:17.5円/RMBで計算しています。

※為替レートの注意点:実際に銀行で換金する為替レートとネット上に掲載されている為替レートでは違いがあります。

※例えば、ネット上の為替レートが1元=17.48円なら、銀行で円を人民元に交換する場合は0.3高い1元=17.78円となる。 逆に、人民元を日本円に交換する場合は、0.3低い1元=17.18円となる。しかも、ホテルや空港の両替窓口などでは、この差がより広くなります。(2014年10月15日調べ)

留学費用の内訳

留学費用の内訳
渡航前にかかる費用 最低の金額 最高の金額
航空運賃 40,000 90,000
報名費 3,500 8,750
ビザ申請費 5,500 9,500
郵送料 1,000 1,000
健康診断 20,000 30,000
留学保険 128,510 149,470
留学手続き代行手数料 38,000 38,000
現地サポート費用 38,000 38,000

HSK試験

2,625 11,375
渡航後に現地でかかる費用
注冊費 370 370
教材費 8,750 10,500
留学生寮の押金(デポジット) 5,250 8,750
寮費 195,480 504,000
授業料 202,125 668,500
保険(留学先の大学で加入) 8,750 8,750
生活費 378,000 903,000
居留許可申請料 7,000 7,000
合計 736,360 1,659,215

渡航前にかかる費用

航空運賃(往復 )
留学費用のなかでも、最も価格差がでるのが航空チケット。 出発日や帰国の日、または、出発日の何日前に購入したか、格安航空など航空会社などにより大きく費用が違ってくる。 例えば、出発地を羽田→到着地を北京では、40000円~90000円ほどの価格差が出てくる。 こまめにネット情報を検索することで、大きく費用の削減が図れる費用項目と言える。
報名費
入学申請料や大学出願料とも言われる。 基本的に半年留学も一年留学も報名費は同額です。 ただ、留学先の大学により200~500人民元(3,500~8,750円)と幅があります。
ビザ申請料(実費+手数料)
ビザ申請料の内訳は、実費と申請代行手数料になります。 実費は、ビザ申請の際に在日中国大使館・領事館に支払う料金です。 ビザ申請の代行手数料は、ビザ代理申請業務に支払う料金です。

ビザ申請料の事例

ビザ申請料の事例
普通申請 緊急申請
旅行ビザの申請料 4,500 8,500
Xビザの申請料 5,500 9,500

※上記の料金は、大使館・領事館への支払う実費(3000円)を含んでいます。

郵送料
1000円。必要書類の郵送・返送の料金は別途となっておりますので、郵送料金として1000円を見込んでおきます。
健康診断(180日以上の留学に必要)
日本国内では、国公立の病院で診断したものだけが有効です。 一般的な健康診断の費用は20000~30000円。 有効期間は入学時から6か月前以内のもの。但し、大学によっては3か月以内の場合もあります。 なので、9月入学の方だと7月中旬以降に診察する方が無難だと言えます。
留学保険
契約の期間・契約タイプにより保険料が異なります。 留学保険の事例: ※東京海上日動火災 留学保険から 最も基本的な傷害死亡、傷害後遺障害、治療・救援費用、疾病死亡、各1000万円補償だけのタイプで見てみました。 治療・救援費用を3000万円、賠償責任1億円補償を追加したものが右側になります。
留学保険の保険料比較
31日~34日 6,170 12,010
3か月まで 25,320 31,170
6か月まで 59,690 70,510
1年まで 128,510 149,470

※留学保険も、保証内容と期間により大きく保険料が変わってきますので、保険会社の窓口でご相談ください。

留学手続き代行手数料
38000円
現地サポート費用
38,000円。現地到着後の「空港出迎え」、「両替」、「大学での入学手続き」、「入寮手続」、「滞在先周への案内」、「銀行口座開設」、「携帯電話購入」などのサポートがあります。

HSK試験の受験料

HSK試験の受験料
筆記試験 中国での受験料(RMB)

中国での受験料(日本円)

日本での受験料
 6級 650元 11,375円 9,504円
 5級 550元 9,625円 7,992円
 4級 450元 7,875円 6,264円
 3級 350元 6,125円 5,184円
 2級 250元 4,375円 4,752円
 1級 150元 2,625円 3,672円

渡航後に現地でかかる費用

注册費
20人民元(370円)ほど。学生登録の費用。大学や留学期間によっては必要ない場合もある。
語学留学の教材費
教材一冊が30元~80元
半年合計:250~300元(4375~5250円)
年間合計:500~600元(8750~10,500円)
寮のデポジット(保証金)
300元~500元。(5,250~8,750円) 留学生寮設備に対する補償金で、通常は、退寮時に返金されます。 寮の設備を壊した場合には補償に充てられ返金されません。
留学生寮の宿泊費
寮費は、同じ大学でも各学生寮の建設された年代や設備、一人部屋、二人部屋の違いなどで細かく設定されている。 近年、多くの大学では短期留学生向けの豪華なホテル形式の学生寮が建設されおり、学生寮の宿泊費用を平均で語ることが難しくなっている。 また、短期留学は長期留学に比べて、一日当たりの費用が高めに設定されているのが通常だ。 中国人民大学の留学生寮費(事例)

一人部屋:80元(1400円)          360日:504,000円
二人部屋:31~35元/日(543円~613円) 360日:195,480円
授業料
地域や大学によって費用の差がありますが、同じ大学のコースによっても違いがあります。 語学留学のメッカと言われる北京語言大学の強化コースと雲南民族大学の一年語学留学では3倍の開きがあります。
語学留学の授業料(事例)
CIP短期強化集中 半年
集中強化留学コース 227,000円
北京語言大学 半年 一年
普通語学留学コース 23,200元
集中強化留学コース 19,100元(334,250円) 38,200元(668,500円)
雲南民族大学 半年 一年
語学留学コース 5,780元(101,150円) 11,550元(202,125円)
保険
500元/年(8,750円/年)
中国の大学では、2008年から中国現地での保険加入が必須となりました。 しかし、各大学によりその運用基準が異なり、日本で留学保険に加入している場合は 中国現地で保険に加入しなくてもいい場合もあります。
生活費
食事
40~100元/日(700~1,750円/日)(21000~52500円) 外食と留学生食堂を利用するケースで考えます。 外食は、何を注文するかによりますが、レストランだと50~100元/回はします。 学生が集う大衆食堂だと、20~40元/回ぐらいになるでしょうか。 留学生食堂では10元~20元/回です。女性だと10元程度で済むケースが多いようですが、男性だと20元ぐらいかかることもあります。
ネット費用
100元/月(1750円/月)
交通費
250~300元/日(4,375~5,250円/日) 500~1200元/月(8,750~21,000円/月) 休日の日に、上海市内をタクシーで移動した場合には250~300元ほどが目安となる。 月に2回~4回、市内でショッピングなどを楽しむとして、500元~1200元/月を見込んでおけば十分だろう。 もちろん、グループで乗車する場合は、それほどはかからない。
合計:31,500円~75,250円/月(378,000円~903,000円/年)
居留許可申請料
400元(7000円) 留学先の公安局の『出入国管理窓口』で申請します。

留学費用を抑えるポイント

航空運賃、留学保険、生活費などは個人の生活スタイルや価値観によります。

航空運賃は、狭くて安い空の旅をとるか快適な空の旅をとるかの選択ですし、留学保険は、安心・安全をどれだけ重視するのかということです。生活費は、一度きりの中国留学をおもいっきり楽しく過ごしたいのか、それとも、生活を切り詰めて生活するのかの選択です。この3費用項目では、きりつめても年間数万円の差しかありません。

大きな節約ポイントは、授業料と寮費の2点です。

どうしても留学費用を節約したい方がとる方法は雲南や吉林省などの僻地での留学です。留学費の節約にこだわる方のほとんどがこの方法を考え付くと思いますが、授業料と寮費を節約する方法は他にもあります。

それは、集中強化留学コースに参加することで留学期間を半年に短縮することです。そうすることで学費も寮費も半分に減少します。集中強化留学コースの中には、半年の留学で一年の留学効果が出る実績のコースがあります。
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なぜ半年の強化集中留学コースかというと、中国の僻地留学には一つ大きなデメリットがあるからです。

それは帰国後の就職準備がむつかしくなることです。上海や北京での留学では、帰国後に会社訪問する予定の現地支社を訪問することも可能です。(もちろん、該当企業の了承があっての話しですが。)現地支社の責任者に会って話しができれば、帰国後の就職活動には大きな一歩です。

次に、就職につながる留学を考えると、中国でどのような体験をしたかが問われます。
どのような思いをもって留学にのぞみ、どのような留学生活をしたのかを問われるのです。よくある答えとして「現地の中国人学生と交流しました」などの話しでは、あなたが数多くいる普通の留学生以上でも以下でもないと告白しているのと同じです。

企業の採用担当者は、あなたの留学にどのようなチャレンジ性があるのかを問いかけます。あなたの「挑戦物語」が、あなたがどのような人なのかを教えてくれるからです。(“積極性”、“忍耐力”、“協調性”など)
就職につながる半年留学後のインターンシップはこちら

僻地留学では、そのような体験を持つ機会が少ないのです。
以上、留学費用を節約する際の注意点でした。