第11回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.11
☆毎月1回配信☆
2005/03/31
CIP短期インターンシッププログラムを北京・天津・上海で実施しました。
短い1ヶ月の期間ですが、CIPのインターン生達は著しく経済が発展している中国で、同世代の若者と一緒に仕事を、互いに励まし合い、多くの刺激を受けたようです。「インターンシップを通して、中国語だけでなく、何事にも積極的に努力することが出来る自分に気付いた。」、「将来の目標に向けて、チャレンジする勇気が出てきた。」など多くの感想が寄せられました。今回、彼らが中国で見たこと、感じたことを「特集 ― 感動中国」で皆様にお届けします。
このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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- 「特集 ― 感動中国」 ~ 春の短期インターンシップより ~
- 「夢想成真」 ~ 外資系一流ホテルに就職した ~
- 「編集後記」
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1. 「特集 ― 感動中国」 ~ 春の短期インターンシップより ~
◆ホテルインターンシップ◆ 川上 亜沙美さん (大阪外国語大学)
中国人だけに囲まれて、彼らのありのままの姿を見ることができ、体験できるのはインターンシップしかないと思います。一人の日本代表としてだけでなく、一社員と しても扱ってもらえるような体験は、私にとって大変貴重なものでした。どの従業員 も温かく迎えてくれて、皆さん本当に優しかったです。帰国の時も、「お別れ」の雰 囲気ではなく、「次はいつ来るの?」というように、私達をホテルのメンバーとして受け入れてくれていて嬉しかったです。また、ぜひ行きたくなりました。
◆日本語講師インターンシップ◆ 塙 直樹 さん (立命館大学)
多くの人々は笑顔で優しく話しかけてくれ、また朝の校庭で熱心に英語や日本語を音読する彼らの姿に感動を覚えた。彼らの姿は話で聞く「昔の日本」のようなのかもしれない。これから発展するであろう"中国"の底力を垣間みた気がする。また、学生の勤勉さは今の日本人学生にはないものがある。良い刺激になるとともに、見習わなければいけない部分があった。今回の研修で得られた成果は、共に働く仲間との絆であり、中国人学生との心の触れ合い、また同じプログラムで参加した友人との交流、現地の人々の温かい笑顔と中国らしい性質など挙げれば限がなく、これらを見て、聞いて、感じて、触れて匂ってきました。毎日の1分1秒が血となり肉 となりました。
◆ビジネスインターンシップ◆ 斉藤 洋一さん (早稲田大学)
この変化の著しい中国で研修し、一番印象的な事は、「中国人の持っているパワー」である。例えば、勉強に対する姿勢。本屋で立ち読みしながら自分のノートに参考書を書き写している姿を見ると決して良い事ではないかもしれないが、お金が無くても勉強したいというまっすぐな感情が伝わってくる。また、研修先でも僕が話す日本語を逐一ノートに書き留め質問してくる姿は、今の日本人が忘れているハングリー精神を感じさせ てくれる。
今回の研修で学んだ中国人のパワーを日本の社会に還元することが、この研修を支えてくれた方々に対する気持ちだと思う。"眠れる獅子"が起きる日は近い。僕の内なるエネルギーが奮い立つ経験ができた。
◆ビジネスインターンシップ◆ 江尻 泰子 さん (慶応義塾大学)
社会人の前段階としては最高の経験が出来たと思う。社員達(20人)の名前を一つ一つ覚えていくことは辛かったし、連絡先を書いた紙を失くし、青くなったこともあった。人の名前を覚えること、情報を整理することは社会人としても最低の能力であり、このことから自分はまだ未熟であることが確認できて良かったと思う。北京に来たばかりの時は、思い通りに仕事を出来ず落ち込んだこともあったが、その中で自分がしたい事とどう繋げていくかを考えていくことは、とても勉強になった。留学と違い、至れり尽くせりではなく楽しいばかりではない海外生活を送ることが出来たこと、会社の雰囲気、社会人の心構えを感じることが出来たことが大きな成果だと思う。
◆ビジネスインターンシップ◆ 山野 道子 さん (関西外国語大学)
中国に来て、人々の一生懸命さにはいつも感動させられる。特に今回仕事をするということに関しては、どんな仕事であろうとも、手を抜くことなく全力で挑んでいる姿を、数え切れない程目にした。食堂の店員、コックさん、バスの運転手、タクシーの運転手、スーパーの店員、警備員にシステムエンジニア・・・今回も様々な人に接してきたが、やはり全ての人からそれぞれ生きる力の強さを感じ取れた。それぞれが、皆たくましいと思う。そして、そのたくましさが、私の中国という国に対して持っている一番の魅力である。中国に居ると、自分が普段どれ程甘えて生きているかが容易に分かる。人々のたくましさ、生きる力の強さが、やはり今回も中国に来て一番感動したことである。
2 「夢想成真」 ~ 外資系一流ホテルに就職した ~
中村友紀 さん
大学を卒業してすぐに天津にやって来て、ホテルで働き始めてからちょう ど一年が経とうとしています。12月から契約を正社員に切り替えたため、一 年間のインターンで体験するだけのはずだったホテルの仕事が、本当の意 味での初めての"仕事"になりました。
インターン生として働いていた頃と比較して、現在の仕事内容(フロント及び日本人ゲスト・リレーション)に変わりはありませんが、正社員としての仕事の量と責任は当然何倍も重くなりました。インターン生の頃は「与えられた仕事をきっちりこなすこと」が目標の日々でしたが、今では自分の判断でどんどんやらせてもらえる仕事も多く、マイペースに楽しく働いています。
この一年間で学んだことの中で一番大きな収穫は、様々な国籍、言語、文化背景のお客様やスタッフと接する上での"対人スキル"だと思います。
中国語や英語の接客用語やマナーは周りのスタッフの真似をすることから始めました。他のスタッフとの連携においても礼儀やタイミングが重要になってきます。また、中国語や英語が上手に話せるからといって、外国に来ていきなり上手に働けるとは限りません。たとえ言葉には表されなくても、何が必要とされているのかを的確に察するための"第六感"や、異文化のやり方に合わせることができる"柔軟性"、相手に自分を理解してもらうまで待てる"気の長さ"を持ち合わせることも必要になってくると思います。
インターンを開始するにあたっての目標は、「日中両国のホテルや他の企業でも充分通用する"社会人"になること」でした。今後のホテルでの仕事についてもう少し欲張りを言えば、「"日本人"スタッフを超えて、欧米や他の地域のホテルや会社に飛び込んでも働けるような"国際社会人"に成長すること」が目標です。私自身は今後もずっとホテルで働くことが唯一の選択だとは思っていません。
色々な選択肢を用意して、興味のあることを片っ端からどんどんやって行きたいからこそ、社会人としての初めの数年間、ホテルで将来への基礎を築くことができれば、と日々修行に勤しんでいます。
3. 編集後記
この1ヶ月、中国での短期インターンシップにおいて、多くの学生達が 頑張っている姿を見てきました。今後も学生達が中国語の上達のみ でなく、より充実したインターンシップを経験していただけるように、CIP ではプログラムの企画・提供をして行かなければならないと改めて実感 しました。
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