第117回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.117
☆毎月1回配信☆
2014/2/10 MON
大家好!
寒波と春のような陽気を繰り返す日々ですが、立春も過ぎて少しずつ春の足音が近づいてきていますね。
今月の「中国風間帖」では、台湾の言語について紹介します。中国と同じ中華圏である台湾ですが、一体どんな言語が話されているのでしょうか。中国語と台湾語の違い、また標準の中国語との違いを一つ一つ見ていきましょう。
「光輝歳月」 では、北京の短期インターンシップに参加された長尾さんに話を伺いました。中国人と上手く付き合う秘訣について、長尾さんが実践した方法を教えてもらいましょう。
このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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- 1. 台湾留学ナビHP開設のお知らせ
- 2.「中国風聞帖」 ~ 言葉のるつぼ 台湾の言語事情 ~
- 3.「光輝歳月」 ~ 長尾さん体験記 私が学んだ中国人とのコミュニケーション方法 ~
- 4.「編集後記」
- 5. Facebookページ開設のお知らせ ~
- 6. CIP NEWS ~ 説明会開催のお知らせ ~
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1.台湾留学ナビHP開設のお知らせ
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2.「中国風聞帖」 ~ 言葉のるつぼ 台湾の言語事情 ~
アジアの中でも親日の地域として知られる台湾。東日本大震災に対する義援金で台湾が世界で最多と報道されたのは記憶に新しいですね。そもそも台湾で話されているのは何語なのでしょうか。あまり知られていない台湾の言語事情について詳しく見ていきましょう。
時代とともに移ろう台湾言語
台湾の公用語は中国語です。台湾では“國語”“台湾華語”とも呼ばれ、ビジネスや教育機関、メディアなどの公的な場面で用いられます。それに対して家庭内や友人同士などオフの場面で話されるのが台湾語で、別名“閩(みん)南語”“ホーロー語“とも呼ばれます。台湾にはこの2言語の他にも様々な言語が存在し、電車内アナウンスは中国語、台湾語、客家語、英語と4言語で放送され、台湾の多言語性を象徴しています。なぜそこまで複雑になったのか、その由来を一緒に見てみましょう。
元々台湾には数十のオーストロネシア語系の先住民が暮らしていました。彼らはそれぞれ独自の言語を持ち、原住民言語として今日まで現存しています。17世紀になると中国から移民とともに言語も渡ってきました。その中で主流となったのが、福建省に起源を持ちのちに台湾語と呼ばれる閩南語です。1900年頃からは日本の統治が始まり、約50年間日本語教育が推進されてきました。そして第二次世界大戦後の1945年、今度は中国から渡ってきた国民党によって中国語が公用語となり、現在にまで至るのです。目まぐるしく主要言語が変化してきた結果、世代間による言語のズレも生じました。年配の人は中国語が話せない人も多く、逆に台湾語がわからない若者も近年増加傾向にあります。
台湾でも身につく正しい中国語
台湾文化への親しみやすさと安定している情勢から、台湾は中国語圏の留学先として人気上昇中です。では標準の中国語と台湾華語には一体どんな違いがあるのか、よく質問を受けますのでここで違いを簡単にまとめてみましょう。
■簡体字と繁体字
中国語と台湾華語の大きな違いといえば、まず“簡体字”と“繁体字”が思い浮かびます。 “繁体字”とは台湾で使用されている伝統的な書体で、日本の漢字よりもやや複雑です。一方“簡体字”は中国本土で用いられている略式の書体で、1964年に中国政府が打ち出した政策により普及しました。昔ながらの“繁体字”はその画数の多さから煩雑な面もありますが、その分象形文字としての漢字本来の美が色濃く残っており、文化的な価値は非常に高いものです。繁体字の学習を進めることによって、漢字の本質と古典への理解も深まることでしょう。
■発音記号“ボポモフォ”
中国語を学ぶ過程にも違いが生じます。発音を覚えるとき、中国本土ではアルファベットをふりがなに使用するのに対し、台湾では“ボポモフォ”という独自の発音記号を用います。そのためまずは“ボポモフォ”を覚えることから始める必要があるのですが、数も多いので結構骨が折れるのです。しかし、本来英語圏の文字であるアルファベットでは、中国語の豊富な発音を表すには限界があります。例えば、行くという意味の「去」は“qu”と表記されますが、実際はウの口の形でイの音を出します。ところが英語に影響を受けて正しく発音できない学習者が非常に多く、それは後々も修正が困難なのです。
その点ボポモフォは文字の発音を表記するために作られた記号ですから、一度覚えてしまうと正しい発音が身につきやすいのです。外国語、特に母音・子音を多く持つ中国語では発音こそが要であり、正しく発音できなければ現地では通じません。優れた語学学校ほど最初の発音練習は時間をかけて徹底的に覚えさせるのはこのためです。ボポモフォは身に付けるまでが大変ですが、その苦労に見合うだけの価値はあると言えるでしょう。このように中国語と台湾華語にはいくつかの違いがあるものの、その違いを楽しみながら学習するのも台湾華語の魅力かもしれません。
●豆知識●台湾華語を覚えよう
口語でも中国語と台湾華語では多少違いが見受けられます。特に日常よく使う単語ほど変化は起きやすく、中国本土では「おはよう」を“早上好zaoshanghao”と言うのに対し、台湾では“早安zaoan”と言うのが主な例です。台湾を訪れた際は現地の人に使ってみてください。
日本と中国の間で様々な影響を受けてきた台湾の言語は、その複雑な歴史を物語ると同時に人々や文化の多様性をも表しています。言葉は生ものであり、使用する人々や土地によって常に変化し続けるところが、言語のおもしろいところですね。
3.「光輝歳月」 ~ 長尾さん体験記 私が学んだ中国人とのコミュニケーション方法 ~
長尾さん
大学の長期休みを利用して北京のIT企業でビジネスインターンに参加した長尾さん。最初は“通じない”ことに戸惑いましたが…どのようにその壁を乗り越えたのでしょうか。
ITビジネスの現場で学ぶ
北京のIT企業でスマートフォン用アプリの開発事業に携わる業務を担当しました。勤務時間は毎日午前10時から午後4時、Word・Excelでの書類編集や資料作成の他に、商品の検品作業を一つ一つ手作業で行い、正しく作動するかチェックをするという開発現場での仕事にも携わりました。
意思表示の重要性を実感
インターンシップを通して一番学んだことは、「はっきり話すことの重要性」です。もともと内気で声が小さい私は、日本でもよく聞き返されることが多かったのですが、やはり、自分の話し方が中国では通用しないことを実感させられました。初めの1週間は、業務の説明を受けた後に、普通に返事をしただけで聞き返されることが多々あり、「理解できているのか出来ていないのかどっちだ?」とよく先輩を困らせていました。スムーズな会話が出来ないうちは、相手の話を聞くだけでも良いので、「はい」か「いいえ」は相手にはっきり伝わるようにしなければならないと感じました。また、日常生活においても、ここでは日本人の控えめな態度では通用しないと学びました。特に、通勤でのバスの乗降車の際は乗るのも降りるのも意思表示をしっかり伝える必要があります。
まずは挨拶から ― 職場でのコミュニケーションの大切さ
現場での仕事を通して、コミュニケーションの大切さを学びました。中国語能力に乏しい私にとっては、挨拶が唯一の交流であった為、積極的に挨拶をするように努力しました。その結果、私が出勤、退勤するときは、先輩方が顔を上げてくれるようになり、結果的にコミュニケーションをとるきっかけとなりました。ただ、コミュニケーションを多くとれば良いという訳でもなく、適度な距離感が大事である事も同時に感じました。中国の人は、良い意味で他人にあまり干渉しないので、手当たり次第会話に繋げるというのは、時にはベストな方法とは言えないこともあります。その場に応じたコミュニケーションの方法を身につけることが大切だと感じました。
4.編集後記
中国と台湾、同じ中華圏でありながら言語をはじめ文化、社会はそれぞれに発展の道を進みました。しかしながら奥底では伝統的な価値観や精神を共有している部分があり、ふとしたときにそのつながりの深さを感じることができます。中国の精神を受け継ぎながら独自に発展を遂げてきたところも、また台湾の魅力の一つなのかもしれませんね。
5.Facebookページ開設のお知らせ
中国留学ナビのFacebookページを始めました。 最新のニュース、中国の政治・経済・文化、中国語学習お役立ち情報など、今後も中国に関する情報をどんどんお届けしていきますので、 是非ご覧ください。
【中国留学ナビ Facebookページ】
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6.CIP NEWS
●説明会・個別相談会 開催のお知らせ●
大 阪: 2月23日(日)
東京 : 2月22日(土)
※説明会情報は、随時HPにて更新しています。下記のサイトにてご確認ください。 http://www.chinainternship.co.jp/access/meeting-info.html
※各説明会後には、個別カウンセリング(要予約・無料)も行なっております。
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