第19回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.19
☆毎月1回配信☆
2005/11/30 WED
11月に入り、今年も冬が始まりました。中国の旧暦には、この時期「冬至」という節気があります。今回は冬に関する「冬至節の故事」を皆さんにご紹介します。また、あわせて中国で日英通訳にチャレンジされている武宮さんと、インターンシップより帰国後、日本で新スタートを切った伊豆田さんの体験談をお届けします。
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- 「中国風聞帖」 ~ 冬至節の物語 ~
- 「光輝歳月」 ~ 中国であこがれの通訳に 武宮ようこさん ~
- 「夢想成真」 ~ 英語・中国語を活かして働く ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~ 冬至節の物語 ~
皆さん、冬に入り、中国では「冬至節」をお祝いする習慣があることをご存知でしょうか?旧暦11月22日の冬至は、昔の中国では、「新年(春節)のごとく大事である」とされ、皇帝は天を祭り、庶民は神や祖先を祭り、一家団欒で冬を祝いました。今回は、この「冬至節」に関する話題を皆さんにご紹介します。
冬至の起源
そもそも、「冬至」は太陽の運行にあわせて1年を24分割する「24節気」の一つで、古代中国の暦の作成において、最も早くに確立された節気です。この日は1年で昼が最も短く、夜が最も長くなります。冬至を境にして、昼が次第に長くなるため、3千年以上前の古代中国では冬至を1年の始まりとしていました。今でも「冬至如大年」といい、年越しと同じように盛大なお祝いをします。
冬至の習俗
冬になると民間では、体を温めるための様々な習慣があります。冬至の日に、中国北方では、羊肉を餡にした餃子やワンタンなどを食べます。南方ではもち米の粉で作られた丸い団子を食べる習慣があります。
団子の丸い形に一家団欒、万事円満の願いを込めるという意味があるのです。また四川省では、体の弱いお年寄りに、地黄、当帰、天麻などの薬材を使って鶏や豚の肉を煮込んだ薬膳を食べさせる習慣もあります。
■豆知識■
食以外には、約二千年前の漢代では冬至の日、宮廷・民間ともにお年寄りに、靴や靴下を送る習慣がありました。北方各地には、今でもこの習慣が残っています。
数九歌
中国には、子供から老人まで、誰でも知っている「数九歌」があります。
この歌は9日間を1つの単位とし、冬至(旧暦11月22日)から春までの9日間を9回(81日)数えるというものです。
「一九二九不出手、三九四九冰上走、五九六九沿河看柳、七九河開八九雁来、九九加一九、耕牛遍地走。」
この歌は、冬から春までの季節の変化を具体的に描写し、人々の春を待つ気持ちを表しています。さあ、みなさん、この歌がどういう意味かわかりますか?
■豆知識■ 「数九歌」の訳
一九二九は寒くて袖から手が出せない。
三九四九は、河が凍って氷の上を歩いているよう。
五九六九は、川辺で柳を鑑賞する。
七九になると河がとけ、八九になると雁がやってくる。
九九にもう一つ九を加えれば、辺り一面牛が田畑を耕すようになる。
2. 「光輝歳月」 ~ 中国であこがれの通訳に ~
武宮ようこ さん
大学在学中に、イギリスへ半年交換留学へ
帰国後、英語講師として勤務
インターン参加前の語学力: TOEIC 885点
現在、中国で日英通訳として活躍中!
ゼロからのスタート
今年7月、中国無錫市にてインターンを開始しました。中国語ゼロ、中国の文化に対する知識もほとんど無いところからの渡航でした。本当に、新しい環境に対する興奮と勢いだけで来たようなものでした。
憧れだった通訳として
仕事内容は主に、英語・日本語間の通訳、翻訳業務です。最初は会社の基礎知識から専門用語等まで覚えることが大変多く、戸惑いました。今は同僚の方々の親切なご指導の元、少しずつ業務にも慣れ、自分の能力を発揮できるようになってきました。まだまだ改善点は多々ありますが、それでも、自分の能力を認め、求められながら働けることは、最大の喜びと満足感に繋がります。
特に、自分の最も得意とする技能を活かしながら、憧れとしてきた通訳として、異文化間コミュニケーションの間に立ち、貢献できるという実感は、これまでに経験したことのない充実感ともなっています。ここに来て初めて、自分の本当に好きな、やりたい仕事に出会えたように感じています。
中国の地で日々前進
今後の課題は、せっかく中国に来たのだから、ここにいる間、中国語や中国の文化を、できる限り吸収し、学ぶということです。そのことによって、自分の価値観に、さらに磨きをかけられることと望んでいます。今は正直、まだ上手く行かな
いことや悩んだり失敗したりすることの方が多いですが、このように反省できる点があるということは、まだまだ成長できる糊代が、それだけ残っていること、と前向きに捉え、中国の地で毎日励み続けるのみです。
3. 「夢想成真」 ~ 英語・中国語を活かして働く ~
伊豆田かよ さん 大阪外国語大学 中国語専攻
インターン参加前の語学力: TOEIC 735点 HSK6級
2005年春より半年、上海5つ星ホテルでインターン
就活中にインターンを決意
私の大学での専攻は中国語でした。特に大学1,2年生の間は、中国語にどっぷりつかった生活を送っており、またそれが楽しくて仕方がありませんでした。
そして迎えた大学4年生の就職活動。 この時、私は「中国へ行く」という決断を出しました。働きながら中国で生活すれば、費用の面も負担が少ない。また留学では発見できない中国のことを学べるのではないか。そう、インターンシップでなら、「実現できない夢」だと思っていたことも実現できるのではないか。そうやって私のインターンシップ生活は決まったのです。
「Thank you, Ms.Smile」
私は上海の5つ星ホテルで働き始めました。ホテルで働いた経験もなく、最初のうちは、中国人上司に「kayoはもっとフレンドリーになったほうがいい。表情が固い」 「kayoはいつも眉間にしわが寄ってる」としょっちゅう言われました。
お客様に挨拶することや、電話を取ることも緊張してままならないこともありました。でも仕事を続けて慣れていくと、お客様に「Thank you, Ms.Smile」言っていただいたりすることも多くなり、「ホテルで働く」ことがどんどん好きになっていきました。
ホテルで働くと、お客様の反応がダイレクトに伝わってくる。がんばった分だけ自分にフィードバックされる。とても素敵な職業だと思いました。
英語・中国語を活かして働く
現在はある商社の海外グループにて貿易事務をしています。貿易関係の仕事は、英語も中国語も活用できる職業で、昔からやりたかった仕事です。仕事は、自分の裁量が大きく、責任は大きいですがやりがいのある充実した仕事です。
半年間だけのインターンでしたが、自分がやりたいことを発見するための貴重な時間であったと思います。この半年間で学んだことは私の糧になり、大きく成長することができました。 今後は貿易事務と中国語の勉強を続け、再び中国で仕事をできたらと思っています。
4. 編集後記
1つの国の言葉を学ぶとき、発音や文法の知識以外に、その国独特の文化を知るということもとても大切なことです。その言葉の背景にある文化を学ぶことは必ず言葉の習得に役立つものです。今回のメルマガでは、皆さんに中国語の背景にある中国文化をお伝えしました。皆さんの中国語学習へのいいヒントとなればと願っています。
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