第20回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.20
☆毎月1回配信☆
2005/12/30 FRI
2005年も残すところあと1日ですね。皆さんはこの1年を振り返ってどんな収穫や進歩が思い浮かびますか?CIPのインターンシップにこの1年間、たくさんの方々が参加しました。皆、インターンを通して語学や仕事経験以外を身につけるだけでなく精神的に強くなって一回りも二回りも成長されています。
今回は、2年前のインターン参加者の現在の頑張りぶりを皆さんに紹介したいと思います。
このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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- 「中国風聞帖」 ~ 2005年中国大学生就職戦線 ~
- 「光輝歳月1」 ~ 私を強くしたインターン経験 ~
- 「光輝歳月2」 ~ 言葉より気持ちが大切 ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~ 2005年中国大学生就職戦線 ~
12月に入り、大学での最も熱い話題は「就職活動」のことですね。
中国では、ごく最近まで大学卒業後の進路は自分で決めるのではなく国家によって決められるものでした。大学生の就職活動が一般的なものとなった今、彼らの「人生で初めての戦い」もますます激しくなっています。
今回は、2005年の中国の大学生就職事情をご紹介します。
就職に有利な専攻
去年の就職状況に比べ、今年最も目立ったのが、ビジネス管理・企業管理・経済管理など管理系の専攻、また、電気・オートメーション化などを専攻した学生への企業側からの需要の大幅な増大です。
急速な経済の発展に伴い、より効率の良いビジネスを進められる人材、またIT化を支える人材が求められているということがわかりますね。
また、2005年の大卒者は338万人と、去年の280万人をはるかに上回り、中国では全体的な高学歴化が進んでいます。こうした中、大学を卒業してもなかなか就職先を見つけづらいという傾向があります。
就職しやすい私営企業
就職の際に安定を求めるのは中国も同じです。そのため、国家公務員は中国でも狭き門です。2005年度は公務員の求人は全体の14.4%のみという結果でした。要求されるレベルも高くなってきており、国家公務員では大学院卒が好まれる傾向にあります。
一方で、経済発展に伴い私営企業がますます増加するなか、新卒者の採用に関しても、2005年度は55.2%の就職先が私営企業という結果になりました。
■豆知識■ 新卒者のお給料事情
大学新卒者の月給は一般的に1500元~2500元(日本円にして2万~3万5千円)といったところです。
ただ、MBA取得者は年収にして平均13.7万元とかなりの高給をもらっており、昇進も一般に比べて格段に早くなるようです。
都会と沿海地域が人気
都市別では北京・寧波・広州・青島・シンセン・上海の6都市での仕事が最も多く、合わせて全体の約2割を占めています。逆に、経済発展の遅れている内陸部での仕事は少なく、就職状況にも中国の経済発展状況が反映されています。
また、青島・広州・シンセンなどの沿海地域では、国際貿易・経済などを専攻した学生が就職しやすく、東北地域では土木工程・道路工程・汽車技術などを学んだ学生が就職しやすいという傾向があります。
沿海地域では経済・貿易が、東北地域では重工業が発展していることを示した数字ですね。
■豆知識■ 2006年度就職事情予報
2006年度の大学卒業者は約400万人に達する見込みで、実に2001年度の4倍の大卒者が人材市場に出ることになります。就職戦線がますます厳しくなろうとしている中、かつての日本のような「青田刈り」現象や、日本で定着している「人材派遣」業も見られるようになってきました。
2. 「光輝歳月1」 ~ 私を強くしたインターン経験 ~
山村 祐須子 さん 大阪外国語大学 中国語専攻
2004年春、夏と合計2回短期ホテルインターンに参加。
2005年度アジア航空主催中国語弁論大会で優勝。
今振り返って、インターン経験で得たものは何ですか?
大学1年の春休みに、1年間中国語を勉強した自分の実力を知るため、また、中国語のレベルアップをはかるために、インターンに参加しました。
インターン中に、何度も言葉の壁にぶつかり、失敗したり、スタッフだけでなくお客様に迷惑をかけてしまうこともあり、自分の語学力の無さと経験不足さを実感しました。
私は責任感が強く、また忍耐強いので、一度参加すると決め、フロントに配属となったからには、途中で投げ出して放棄することはできず、「この経験から得るものは多いはずだ!」「最後までやって諦めるのは最後だ!」という信念を持ち、自分を信じて仕事を行い、大きな自信を得ることができました。
また短期ではありますが、仕事をすることに伴う挫折感や満足感、充実感も身をもって体験することができ、今後仕事をしていく上で大いに会社に貢献できると思いました。
インターンを通して、自分にどんな変化を感じましたか?
ホテルでのインターンは、自分の周りに一人も日本人がいないので、誰かに頼ったり仕事の責任を転嫁したりすることはできず、信じられるのは自分だけです。その点で、どれだけ自分に能力や自信がなくても、「自分はできるんだ!
自分しか信じられない!」と自分に言い聞かせ、仕事をしていました。その分、仕事を成し遂げれたり、スタッフやお客様から感謝の言葉をいただいた時は感動し、それが自分への自信へと変わりました。
インターン後私は非常に積極的になったと思います。
インターンで得た自信があるからこそ、積極的に行動できるようになりました。自分のレベルアップのためにインターンに参加し、その経験で得たものは多く、積極的に動いてマイナスになることはないなぁと改めて思いました。中国語の
勉強にしてもそうだけど、自分のプラスになることなら、進んで自ら動けるようになったと思います。その点がインターン後、自分の中で一番変わった所だと思います。
将来の夢は?
今就職活動をやっていて、仕事選びの基準は「自分が楽しく仕事ができるかどうか」が大切だなぁと思うようになりました。インターンで中国語を使って仕事をして、1か月経った時に満足感や充実感が得られ、非常に気持ちよかったのを覚えています。私が魅力を感じる仕事としては、やはり仕事で中国語を使うことですが、中国語はあくまでも私についているもので、特技でしかないと考えています。私の内面や、人材を見て受け入れてくれる会社で仕事ができたらいいなぁと思います。中国語は大学卒業後も続けて勉強し、中国の会社と関わって仕事ができたら理想的だと思います。
3. 「光輝歳月2」 ~ 言葉より気持ちが大切 ~
平 善之 さん 大阪経済大学 在学中
2004年春の短期日本語教師インターンに参加。
その後、交換留学で1年間アメリカへ。
インターン経験を振り返って、一番学んだことは何ですか?
言葉よりも気持ちが大切だということです。言葉を理解していなくてもお互いの気持ちを分かち合えれば、国際交流が可能ということです。たとえ言葉が上手く話せても気持ちが相手に伝わらなければ、相手は本当の意味で自分を理解してくれません。自分が真剣に相手のことを考えることで、相手も自分のことを真剣に考えてくれる。日本語講師として中国の学生と触れ合うときに最も大切なことであったと思います。
インターンを通して、自分にどんな変化を感じましたか?
何事にも積極的に取り組むようになったことです。中国での体験は全てが新しく、私にとって刺激が強く、本当に毎日が冒険でした。そのときは緊張や不安がありましたが、今は本当に良い経験ができたと心から感じています。何事においても自分が初めてすることに抵抗があり不安を感じますが、その不安に圧倒されず、まずは挑戦する姿勢を持つことが大切だと思うようになり、その後の人生に活かされています。中国インターンシップ後、アメリカへ留学したときも全ての事が冒険であり、多くの国の人と接しましたが、中国での経験を活かし、不安に負けずにどんな事にも積極的に取り組むことができました。
将来の夢は?
世界中の人が一緒となって取り組める企画を立ち上げることです。自分の手で、世界の壁を取りはずし、世界中の人がいつでもコミュニケーションを取れるようにしたい。何の偏見もなく、世界中の人がお互い尊敬し合い理解できるようにしたい。このような夢をもてるようになったのは、日本語講師インターンシップを通じ、その時に感じた異文化交流の感動をもっとみんなに感じてほしいと思ったからです。
4. 編集後記
「積極的行動、挑戦、諦めない、感動・・」普段はなかなか具体的なイメージの浮かばない感覚を、CIPの中国インターンを通して、多くの若者が体験しています。そして、インターンを終えてからもそれぞれの自分の夢を広げて、一歩上の目標に向かって努力を続けています。
今年最後の日、2006年の皆さんのさらなる活躍を願っています。
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