第28回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.28
☆毎月1回配信☆
2006/8/31 THU
8月に入り、夏らしい暑さが続いていますね。お休みには実家へ帰られたり、旅行をされた方も多いのではないでしょうか。さて中国への旅行客数はこの10年間で世界12位から5位へと上昇し、 2020年までに 年間1億3千万人を集める世界一の観光地になるだろうといわれています。今回は中国観光の人気の一つである中国少数民族とその文化をご紹介したいと思います。
また現在北京で日本語教師として奮闘されている俵さんの体験談も合わせてご覧下さい。
このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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- 「中国風聞帖」 ~ 中国・少数民族博覧 ~
- 「光輝歳月」 ~ 新たな未来に向かって ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~ 中国・少数民族博覧 ~
政府が認定している民族が56もある多民族国家、中国。今回は中国少数民族について、特に「少数民族の宝庫」として日本人観光客にも人気の雲南省と、「秘境」として中国国内で爆発的なブームとなっている、チベット族の住むチベット自治区を皆さんにご紹介したいと思います。
中国少数民族博覧
中国人というと、どんな人を思い浮かべますか?実は、中国は民族の数が56もある多民族国家なのです。国民の94%は漢民族、残りの6%を55の少数民族が占めます。
最も人口の多い少数民族は壮族の約1800万人。観光地で有名な桂林のある広西壮族自治区や、広東、貴州、雲南、湖南など南の地域にたくさん住んでいます。逆に人口が最も少ないのはチベット自治区東南部に居住する珞巴族の約3000人。一口に少数民族と言っても、人口や言語・文化・宗教などは様々です。
最近、少数民族の独特の文化や伝統に触れようと少数民族を訪ねるツアーが国内・国外ともに人気を集めるようになってきています。観光客が増えたことなどから、ここ3年間に中国の5つの少数民族自治区の経済成長率は連続して10%を超えるなど急成長しています。都会よりもゆっくりとした時間の流れる少数民族達の生活は忙しい現代人のオアシスとなっているのかもしれませんね。
■豆知識 ■ 中国語は何種類?
多民族国家の中国は、標準語である「普通話」以外にも様々な言語が話されています。
例えば、人民元紙幣には、裏面右上に普通話のピンイン・モンゴル文字・チベット文字・アラビア文字・壮族の文字で「中国人民銀行」と記されています。
少数民族の宝庫、雲南
56の民族が同居する多民族国家中国において、雲南省は「民族のるつぼ」といわれるほど、少数民族が多く、雲南総人口の約33%を少数民族が占めています。その内15の民族は雲南にしか居住しておらず、それぞれの民族に独自の生活や伝統・文化があります。例えば、タイ国境近くに住むタイ族の水かけ祭、イ族のたいまつ祭、ペー族の3月祭など、民族のお祭りは観光客が集まる魅力的なイベントにもなっています。
その雲南でも、特に日本人に人気のあるところが、少数民族ナシ族の町「麗江」。12世紀に建設された美しい町並は97年に中国で初めてユネスコ世界文化遺産に登録されました。
瓦屋根の建物がならび、夜になると家々に灯される赤い提灯が石畳の路地を照らします。
その独特の雰囲気は、宮崎駿監督の人気アニメ「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルにになったとのうわさもある程です。どこか日本にも似た雰囲気を持つこの町、日本人観光客に人気があるのもうなずけますね。
身近になった「秘境」、チベット自治区
数ある少数民族の居住地域の中でも、今中国で爆発的な人気を呼んでいるのがヒマラヤ山脈のふもとにあるチベット族の居住地域、チベット自治区です。「天に一番近い大地」とも呼ばれ、平均4200mという高地に位置するチベット、漢族とは全く違うチベット族の暮らしやチベット仏教の神秘的な雰囲気に憧れる若者も多く、チベットを紹介したテレビ番組や映画なども人気を集めています。
2006年7月1日青海省・西寧市とこのチベット自治区・ラサ(拉薩)市を結ぶ青藏鉄路が開通しました。この青藏鉄路、全長は1142kmで世界一長い高原鉄道となるほか、唐古拉という途中駅は海抜5068mで世界一高い場所を走る鉄道でもあるのです。
この鉄道が走る前は、チベットは一度は行ってみたいけれどなかなか行けない、まさに「秘境」でした。鉄道が開通してからは、憧れの秘境を一目見ようと今まさに観光シーズンのチベットでは 観光客の数が30万人を超え、7月の統計では訪れた観光客の数は前年同月に比べて50.1%も増えたそうです。
■豆知識 ■ 「秘境」チベットまでの値段
青藏鉄路、北京からチベットまでのチケットは最も安いもので389元(約5800円)、高いものでも1262元(約19000円)、時間は48時間かかるとのこと。窓の外に広がるキレイな景色を見れば長旅も苦になんてなりませんよね。
2. 「光輝歳月」 ~ 新たな未来に向かって ~
俵 直子 さん
大学卒業後、中国・北京にて日本語講師インターン中。
「海外で経験を積みたい」
北京に来て3ヶ月が過ぎました。現在、インターン生として大学で日本語を教えています。しかしこれまで日本語教師の経験があったかというとそうではありません。中国語も大学で第2外国語として習った程度でした。ただ、昔からいつも自分のなかでは外国語を話せるようになって、色々な国の人と交流したいという気持ちがありました。
進路を真剣に考える時期になって、就職することも考えましたが、やはり外国で経験を積みたい気持ちが強く、このインターンシップ参加を決めました。留学ではなくインターンを選んだ理由は仕事の経験を積みたかったからです。中国には以前旅行で訪れた際に文化や民族に興味を持ちもっと深く知りたいと考えていました。
「日本語の難しさと魅力を再認識」
大学では定期的に日本語を教えるほかに、ときどき違う仕事もします。例えば復習プリントのタイピング、文書の翻訳、学生の会社面接のサポートなどいろいろです。他にも日本の企業が授業の様子を見たいということで特別授業をしたこともありました。授業を見られるなんてとても緊張します。
普段の授業はほぼ日本語です。これまで意識せず日本語を話していましたが、教えるとなると日本語の難しさを痛感します。規則性があれば学生はわかりやすいと思うのですが、そううまくはいきません。でもそれが日本語の魅力でもあるのだろうなと思います。悪戦苦闘しながら日本語を教える。貴重な経験を積んでいると思います。
「新たな未来に向かって」
将来はまだ漠然としています。インターンシップ後どういう仕事につくかわかりませんが、でもずっと海外に関わっていきたいと思います。海外に来たからといってなにかがガラっと変わるものではありません。私はどこか中国に来ただけで満足している部分がありました。
しかし中国へ行くことが最終目的ではなく、行って何を学び、次にどうつなげていくのかが重要です。北京は刺激的です。残りあと9ヶ月、中国語・街の景色や文化・中国人についていろいろなことを吸収したいと思っています。
3. 編集後記
この夏もCIPから多くの短期インターン生が中国へ旅立っていきました。日本語教師を経験した学生はみな、「日本語って難しい!」と実感し、またそれ以上に「日本語っていいな」と感じることができるそうです。普段何気なく使っている私たちにはなかなか気づかないことですよね。いつもインターン生からいろいろなことを教えられています。来月のメルマガでは、現在中国で奮闘中の短期インターンシップ生の体験談を皆様にもお届けしたいと思います。お楽しみに!
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