第29回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.29

☆毎月1回配信☆

2006/9/29 FRI

もう秋を感じる季節となりました。「秋」と言えば食欲の秋。健康ブームの今では美味しいだけでなく健康や美容にいいものが人気のようですね。そこで今回は今様々な場面で注目を集めている「漢方」をご紹介します。

また、この夏に短期インターン生として中国へ旅立った工藤さん、川端さんの体験談もともにご覧下さい。

このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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  1. 「中国風聞帖」  ~ 身体の中から美しくなる・中国美容法 ~
  2. 「光輝歳月1」   ~ 中国で一夏の挑戦 ~
  3. 「光輝歳月2」   ~ 成長を感じた一ヶ月・北京企業内インターン ~
  4. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~ 身体の中から美しくなる・中国美容法 ~

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最近「漢方」の考え方を取り入れた食品や化粧品が多く見られるようになり、若い女性の中ではちょっとした「漢方美」ブームが起きているようです。より健康に、よりきれいに、というのは世の女性の共通の願いです。今回は、東洋に昔から伝わる体の内側から健康に、美しくなる方法を皆さんにお届けします。

オーダーメイドの処方箋

そもそも「漢方」という言葉は実は中国語にはなく、中国では中医(中国医学)と呼び、西洋医学と区別しています。歴史も古く、始皇帝が不老不死の薬をもとめ医者達に命がけの研究をさせたことも有名です。
私たちの生活に馴染み深い西洋医学では、病院へ行くとレントゲンをとったり、CTスキャンをしたり、病気=体の悪い部分を見つけ、それを取り除いていくというやり方が一般的ですね。ところが、漢方の世界では体の一部分だけを見るのではなく、「気」=精神的な安定、「血」=血液の循環、「水」=水分の代謝など、「気」「血」「水」に代表される体全体のバランスが整ってこそ、健康だと言えると考えています。風が吹けば木がゆれるように、人の体でも風が吹いて「気」・「血」・「水」のバランスが悪くなると体の不調が現れるというわけです。
体のバランスは一人一人違うもの。そう考える漢方では、一つの症状に対する処方箋も、患者の数だけあります。西洋医学のように誰にでも効く万能の薬ではなく、その人だけのオリジナルの薬を処方するのが漢方の考え方なのです。

医食同源~家庭の薬膳料理

一人一人に合わせたオーダーメイドの薬を処方するのは良いけれど、中医学や漢方と聞くと、なんとなくとっつきにくく難しいイメージがあるという方も多いかも知れません。
ところが、毎日の生活に漢方の考えを取り入れるのは意外に簡単、中国の家庭では当たり前に行われています。
例えば暑い夏には熱をとる瓜や緑豆のお粥を食べ、風邪を引いたら発刊作用のあるしょうがの入ったものを食べるなど。口内炎ができた時には梨を食べるのが良いというのも、梨には炎症を抑える効果があるから。また、北方の人が冬に羊肉のしゃぶしゃぶを好んで食べるのは、羊肉に体を温める作用があるからです。
こうして、中国では、毎日食べるもので健康を保つという「医食同源」の考え方が、「家庭の薬膳料理」として、長い間伝えられてきたのです。

■豆知識 ■ 薬を「食べる」

日本語では薬を飲む、と言いますが中国語では「吃葯」、薬を食べると表現します。これも、毎日食べるものが健康な体を作るという中医学の考えが現れている表現かも知れませんね。

東洋美人を作る方法

チャン・ツィイーやコン・リーなど、アジアのスターがどんどん世界に進出し、世界でも新たに東洋の美しさの価値が高まっているようです。古くは楊貴妃から、そして現在の東洋美人たちの美しさの秘密も、もしかすると漢方にあるのかも知れません。
漢方・中医には健康な身体と健全な精神状態を保っている状態こそが美しいという価値観があります。中からキレイになれば、それは自然に外観にも現れるというのが、基本的な考え方なのです。
それでは、具体的にはどんなことをすれば東洋美人に近づけるのでしょう。まずは、身体を冷やさないこと。漢方によると冷えは美の大敵です。また、食べ物ではクコの実や、白きくらげ、山芋などが美容に良いそうです。毎日身体に良いものを食べ、外見の美しさだけでな
く、身体の内側から美しくなることを心がければ、「アジアンビューティー」への道のりもそう遠くはないかも知れませんよ。

■豆知識 ■ いらいら・疲れたときに

いらいらするのは美容にもよくありません。仕事や勉強で疲れていらいらした時のキーワードは「香り」です。香りの強いジャスミンティーやハーブティーを飲みましょう。その他、香りの良い三つ葉や青じそ・パセリなどを食事と一緒にとるのもリラックスできていいそうです。お試しあれ。

2. 「光輝歳月1」  ~ 中国で一夏の挑戦 ~

工藤 旭宏 さん  大学生 中国語専攻4回生

より厳しい環境を求めて・上海ホテルインターン

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「より厳しい環境を求めて」

私は大学で中国語を学んでいるのですが、いざ会話になると全く歯が立ちませんでした。
このもどかしさをどうにか振り払いたい一心で、CIPのインターンシップに参加しました。インターンシップといえば、直接現地の職場に飛び込み、仕事をしていかなければならないという厳しさが求められます。しかし、この厳しさが自身の語学力を向上させてくれるに違いないと考えました。

「かけがえのない仲間の存在」

実際、私のインターンシップ先である上海のホテルで働き始めた当初は、気分が落ち込んだ時期もありました。相手の言っていることが聞き取れなかったり、自分の気持ちが伝え切れなかったり。しかし、そんな私を救ってくれたのはホテルのスタッフの方々や同じインターンシップ仲間達でした。
ホテルのスタッフの方々は、私の拙い中国語にも真剣に耳を傾けてくれましたし、インターン仲間達と悩みを共有することで気持ちが落ち着くこともありました。ただ、最終的に問題を解決しなければならないのは、当然自分自身です。私の抱えていた問題の本質はコミュニケーションの齟齬にありました。慣れない中国語だから仕方ないと割り切ってしまうことも可能でしたが、それでは上海に来た意味がなくなってしまいます。表現がめちゃくちゃでも、とにかく話すことを止めませんでした。その結果、少しずつですが自分の中国語が上達する実感を得ました。

「チャンスを自分のパワーにかえる」

今回のインターンシップを通して学んだことはたくさんありますが、中でも特に感じたことが一つあります。それは、自分の置かれている環境を良くしていこうとする努力と工夫を怠らないことです。今後の生活においても、忘れてはいけないことだと感じています。
インターンシップは語学力の向上だけでなく、参加者それぞれがきっと何かを掴み取る大きなチャンスです。今、参加しようかどうか迷っている方は、是非参加してみてください。参加して良かったと思える日がきっと来ますよ。

3. 「光輝歳月2」 ~ 成長を感じた一ヶ月・北京企業内インターン ~

川端 真由美 さん  大学生 国際関係専攻4回生

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「自分の成長を感じた1ヶ月」

中国での短期滞在は3度目でしたが、留学だけ、インターンシップだけのプログラムには物足りなさを感じていました。今回のCIPのプログラムは留学で中国語学びながら、インターンで中国語会話の実践ができるということで迷わず参加を決めました。また就職先がインターン先と同じ、IT関係だということも理由のひとつでした。

この1ヶ月で一番成長したのは、中国語での会話能力だと思います。中国語の中級クラスでもインターンシップ先でも毎日会話の時間があったので、中国語で話すことにためらいがなくなりました。しかし同時に語彙と文法の勉強不足も痛感しました。とっさに使えるようになるまで自分でしっかりと勉強しておかないと、自然に身につくものではありません。

「体験して知る現在の中国」

インターンシップでは働いている社員の方々に日本語を教える経験もしました。1~2名の会話形式、10名以下の授業形式、20名程度の講義形式などの形で授業をしました。
文法や会社での礼儀作法、流行など様々なことについて話しました。"授業"というよりは、日本と中国それぞれについて、両方の言語(時には英語も交えつつ)で紹介しあうという内容でした。テーマを決めて話し始めても、会話が弾んで脱線することもしばしば。おかげで、現在の中国社会や文化をより深く知ることができたと思っています。

「早く一人前になりたい!」

私は今回の経験を通じて、早く日本で働き、日本経済や社会に貢献したいと思いました。
仲良くなった中国人の社員の方々が中国でがんばっているように、私も早く日本で一人前に仕事ができるようになることが今の目標です。もちろん将来機会があれば中国語や仕事の知識・能力を生かして、中国で仕事をしたいと思います。最後に、これからインターンシップに参加される皆さん、文法と単語はしっかり勉強していってください!あとは中国について知りたいという気持ちがあれば有意義な留学・インターンになると思います。

♪他の方の体験談はこちらから♪

4. 編集後記

「古いものこそ新しい」と、今、中国では新しいものだけではなく、伝統的なものを見直そうという動きが高まっているようです。今回ご紹介した漢方・中医もその一つ。毎日食べるもので健康に、美しくなれるなんてとても合理的な考え方ですね。
これからも、引き続き中国の役立つ情報を皆さんにお届けしたいと思います。


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