第32回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.32
☆毎月1回配信☆
2006/12/25 MON
今日はクリスマスですね。皆さん、「聖誕快楽!」 この1年の締めくくりの時期、また新たな年のスタートを海外で過ごされる方も多いのではないでしょうか。今回のメルマガでは、時代とともに変わる中国人の旅行事情をご紹介いたします。
あわせて、今年の夏初めての中国で1ヶ月間のインターンに挑戦した高淵さんの体験談もご覧下さい。
このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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- 「中国風聞帖」 ~ 「旅行」に見る中国の変化 ~
- 「光輝歳月」 ~ 初めての中国での挑戦 ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~ 「旅行」に見る中国の変化 ~
待ちに待った年末年始。海外旅行に出かける方も多いのではないでしょうか?統計によると、日本人が最も多く訪れる国は今年もやはり中国とのことです。その中国でも、最近海外旅行に出かける人が増えてきています。今回は、中国の最新旅行事情を皆さんにご紹介します。
「旅行は一世一代の大イベント」
今から20~30年前の中国では、旅行は一世一代の大イベントでした。「旅行」と言えば「新婚旅行」というくらい、人生に一度あるかないかの特別なものだったのです。一家の全財産をつぎ込んで息子夫婦を新婚旅行に行かせるということも珍しくはなく、また、その旅行先も多くは杭州や蘇州、桂林、上海など国内の名所旧跡に限定されていました。海外旅行は夢のまた夢だったのです。
一般庶民が海外旅行に出かけられるようになったのは20世紀の末、つい10年ほど前のことです。「香港」「シンガポール」「タイ」などアジア近辺の地域へ行けるようになり、徐々に海外旅行へ出かける人が増え始めました。それでも海外へ行けるのはまだまだ限られた人。「海外旅行へ行った」ということは大きな自慢の種、そして憧れの対象でした。
■豆知識 ■ 「中国人に人気の海外旅行先」
中収入層に人気の旅行先
1位:香港・マカオ 2位:シンガポール 3位:日本 4位:マレーシア 5位:タイ・・
高収入層に人気の旅行先
1位:フランス 2位:アメリカ 3位:オーストラリア・・・
「海外旅行ブーム in China」
経済の発展に伴い豊かになった中国の一般消費者。贅沢とされていた旅行にも目を向けはじめ、「海外旅行も夢ではない」と感じるようになりました。かつては「回家過年」(お正月は実家で)が当たり前とされていましたが、今や「家族全員ヨーロッパで年越し」ということも珍しくありません。特に大連~広州の沿海都市部では、春節はもちろん黄金周や国慶節など大型連休の時は、出国ラッシュで空港も大賑わいとなります。
中国人の海外旅行が解禁になったのが1997年。その後海外旅行者数は年々増加し、05年の出国者数は約3,100万人(97年の約6倍)にまで達しました。「アジア地域で海外旅行者が最も早く増える国である」とも言われるようになった中国。2020年には年間出国者数が世界一の1億3,100人に達すると予想されています。
■豆知識 ■ 海外旅行ブームとGDPの関係
海外旅行の発展はその国の経済成長と比例する、と言われています。1人あたりのGDP額が5千ドルを突破すると海外旅行ブームが到来。上海、北京、広州などでは5千ドルを越えている地区もあり、沿岸地区の海外旅行ブームは今後も加速しそうです。
「新☆日本発見」
2002年、中国人の日本への観光旅行が可能となりました。日本旅行の目的は、「名所旧跡を訪れたい」、「日本独自の行事や風習を体験したい」、「風光明媚な場所を訪れたい」がトップ3。'本当の日本'と触れ合える体験型コースや日本料理も人気があるようです。食を大事にする行動派の中国人の特徴が見られますね。
訪日中国人が増えるにつれて多くの人に今の日本を知ってもらえるようになり、中国人の日本に対する新しいイメージも広がってきているようです。たとえば、「街の皆がとても親切-礼儀正しい国・日本-」「家電製品・化粧品がいっぱい!-買い物天国・日本-」「サービスの質にびっくり-サービス先進国・日本-」など。現在、日本も様々な誘致活動
をしています。今後きっと、より多くの中国人が日本に興味を持ってくれることでしょう。日本が中国人の海外旅行先第1位となる日もそう遠くなさそうですね。
■豆知識 ■ 日本のゴールデンルート
「東京-箱根-名古屋-京都-大阪」これが日本旅行のゴールデンルートと呼ばれています。5~6泊で約7,000元(約10万円)が主流のようです。富士山を見たり、新幹線で移動したり、旅館に泊まったり、かなり納得のコースが組まれています。
2. 「光輝歳月」 ~ 初めての中国での挑戦! ~
高淵 綾子 さん 大学生
大学3回生。
今年の夏、初めての中国で1ヶ月のインターンに挑戦!
「世界が注目する中国を見てみたかった」
私がインターンシップに参加しようと思った理由は、政治・経済・文化などあらゆる面で世界中が注目している「中国」の現状を、自分の目で見て肌で感じたかったからです。私自身も中国には以前から興味があり、大学でも中国語を履修していたので、語学学習とインターンシップの両方を体験できるのは効率的だと思いました。
「意外と知らない日本のこと」
インターンシップ先は中国の企業で、簡単な事務をしたり、社員の方々に日本語を教えたりしていました。中国語は第2外国語で勉強しただけでそんなにできないので、最初は言葉が上手く伝わるか不安でしたが、仕事中は日本語の堪能な社員の方が一人付いて下さって、お互いの話を通訳して助けてくれました。社員の方々は、日本から持っていった資料や雑誌などにとても興味を示してくれました。そして、日本の文化や習慣を紹介すると皆熱心に耳を傾けて、たくさん質問をしてくださった事が嬉しかったです。
ただ、日本のことでも知らないことが意外とあって、自分の勉強不足を痛感することもありました。
「日本の常識は世界の常識にあらず」
今回初めて訪れた中国は、エネルギー溢れる自由な場所だと思いました。街に買い物に出かけると、人々の活気にいつも圧倒されていました。活気溢れるこの都市をとても魅力的に感じました。北京滞在中の一ヶ月間、「日本の常識は世界の常識にあらず」という言葉を心に留めて生活していましたが、毎日がカルチャーショックの連続でした。カルチャーショックといっても、生活習慣の違いを日本と比べて批評するのではなく、違いを認識することで、考え方の幅を増やすことが出来るようになったと思います。
今後、将来の方向性はまだ明確に定まってはいません。しかし、今回インターンシップに参加したことはこの先自分にとってプラスに働くと確信しています。願わくは、どんな業界であれ、中国に関連するような仕事に携われたらと思っています。
3. 編集後記
06年ももう終わりですね。新しい1年が、皆さんにとってすばらしい1年となるように祈っています。祝新年快楽☆
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