第33回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.33

☆毎月1回配信☆

2007/1/31 WED

新しい1年が始まって1ヶ月経ちますね。CIPメルマガでは、今年も中国の最新事情を皆さんにお伝えしていきたいと思っています。

さて、健康への関心が高まりを見せつつある最近の中国、昔ながらの「中国茶」を取り入れて健康管理やストレス解消をする人が増えてきています。今回は、そんな「中国茶」の今を皆さんにご紹介いたします。

あわせて、北京で1ヶ月間のインターンに挑戦した藤さんの体験談もご覧下さい。

このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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  1. 「中国風聞帖」  ~ お茶で健康に! 中国茶最新事情 ~
  2. 「光輝歳月」   ~ 試行錯誤のインターンシップ奮闘記 ~
  3. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~ お茶で健康に! 中国茶最新事情 ~

最近、中国でも健康への意識が高まってきています。そんな中、昔からある「お茶」で健康になろうと中国茶が見直されたり、お茶専門店が増えてきたりしているようです。今回は、中国の最新お茶事情を皆さんにご紹介します。

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「中国のお茶文化」

中国茶と言えば「烏龍茶」?実は、「烏龍茶」は中国全土で飲まれているわけではありません。北部では「花茶(ジャスミン茶)」、南部では「緑茶」や「烏龍茶」が飲まれ、北京の家庭では烏龍茶が食卓に上ることはほとんどないそうです。また、一般的に中国人は冷たいお茶を好まず、食事時も休憩時も暑い夏でも温かいお茶を飲みます。日本のお店で烏龍茶を頼むと当然のようにアイスウーロン茶が出てくるのは、日本と中国のお茶に対する感覚の違いを表しているのかもしれませんね。

また、中国ではお茶に対する意識改革が始まっているようです。昔は「お茶は家で飲むもの」という意識があり、ペットボトル飲料もあまり売られていませんでした。それが今では「ちょっとそこまで」気分で茶芸館までお茶を飲みにいくようになり、スーパーにもどれを買おうか迷ってしまうほど色々な種類のペットボトル飲料が所狭しと並ぶようになりました。

■豆知識 ■ 砂糖入り烏龍茶

中国で売られているお茶を見ていると、「低糖 烏龍茶」「低糖 緑茶」「低糖 ジャスミン茶」などというものを目にします。甘いお茶、日本では馴染みがありませんね。甘味のあるものを好んで飲む中国ならではかもしれません。もちろん無糖のお茶もありますよ。

「お茶で健康に!」

昨今、中国では美容や健康のためにお茶がとても注目されています。お茶に関する本もたくさん刊行され、お茶特集を載せている雑誌もよく目にします。

日本でもなじみのある「菊花茶(菊茶)」や「茉莉花茶(ジャスミン茶)」。中国茶はそれだけではありません。「百合花茶(ユリ茶)」、「枸杞茶(くこ茶)」、「薄荷茶(はっか茶)」、「勿忘草茶(忘れな草茶)」、「千日紅茶(センニチソウ茶)」・・・。
まだまだたくさんの種類のお茶があり、その一つ一つにそれぞれの効用があります。たとえば、肌荒れにはビタミンCを多く含んだバラ茶、パソコンで目が疲れた時は菊茶など。
また、中国では1種類の茶葉をストレートで淹れるだけでなく、数種類の茶葉を組み合わせたり、氷砂糖やレモンの皮、蜂蜜などを入れて飲んだりします。

■豆知識 ■ 急成長する中国飲料市場

初めて中国飲料市場に進出したのが米国コカコーラ社、1979年のことです。その後、他社も追随して中国進出し、市場は二桁成長を続けています。中でも機能性飲料市場が急成長。中国の機能性飲料消費量は世界の14分の1にも達するようになりました。

「日本茶の今昔」

中国で長い歴史を持つお茶。稲作や仏教伝来と共に日本にもたらされたと言われています。7世紀頃、遣唐使を派遣して中国と交流していた日本に仏教や多くの知識が入り込んできました。その中でも禅の修業に用いられていたお茶は、仏教国であった日本に溶け込んでいったと言われています。日本最古のお茶に関する本『喫茶養生記』(鎌倉時代) のタイトルに「養生」とある通り、当時はまだ「お茶=薬」という考え方でした。

中国からもたらされたお茶は、長い年月をかけて日本独特の茶道へと発展しました。
亭主と客との心の通い合いを重んじている日本茶道、中国でも日本茶道教室が人気を集め、茶道学校も設立されています。日本茶道を習いたいと考えている中国人も増えてきているようですね。日本茶道も、日中交流促進の一端を担っていると言えそうです。

■豆知識 ■ 中国茶と日本茶、なぜ味が違うの?

同じ植物の葉から作られている中国茶と日本茶、味が違うのは製法に違いがあるからです。日本茶は茶葉を摘み取るとすぐに蒸す作業に入りますが、多くの中国茶は香りを引き出すために自然発酵させます。なるほど、「香りを楽しむお茶~中国茶」ですね。

2. 「光輝歳月」   ~ 試行錯誤のインターンシップ奮闘記 ~

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藤 美帆 さん  大学生

大学3回生。
2006年夏、中国北京でのインターンシップに挑戦!

「日本語教育の難しさ」

2006年の夏、北京での3週間のインターンシップに参加しました。受け入れてくれた会社は、社員教育の方針として中国人の社員さんの日本語教育が推進されていました。また、日本文化の理解にも力をいれていました。この方針の背景には、顧客である日本人に合わせるため、日本人への理解を深めるという意図があります。

そこで私は「社員さんのジャパナイズの手助け」をすることになり、社員さんへ日本語を教えていました。 ところが、インターンを初めて1週間が過ぎたときから、授業の出席者が減り始めました。社員さんのレベルに合わないカリキュラムや授業の準備不足、読みの甘さから、人気が落ちていったのだと反省し、悔しさと、時間を割いて来てくださっている社員さんへの申し訳なさを感じました。

「試行錯誤で魅力ある授業に」

そこで、私は2つの工夫をしました。 まず、準備を入念にし、授業が円滑に進みさらに面白いものになるような工夫をしました。過去に受けたニュージーランドでの語学研修や、これまでの中学~大学でうけてきた毎日の外国語の授業を思い出し、自分がよかったと思う学習法やオリジナルのゲーム形式の学習法を取り入れたのです。

次に課題にも工夫を凝らしました。たとえば、作文や会話のトピックを「私の家族」「私の好きな食べ物」などにしたのです。これには、社員さんが自分のことを日本語で説明できるようにするということはもちろん、社員さん一人一人とコミュニケーションをたくさん図るという狙いがありました。他にも、提出されたレポート1枚に対して5行以上のコメントを一
人一人に毎日欠かさず書くようにしました。

すると、最後の送別会では、毎日授業に来てくれていた社員さんと途中から来なくなった社員さんとの日本語のレベルに明らかな差が生じていました。そして何よりも、最後の授業では社員さん一人一人が私の努力を認めて下さり、信頼して下さっているのだということを実感することができ、とても感動的な授業となりました。

「諦めず前向きに誠意を持って...」

この体験は、誠意をもって取り組むこと、くじけずに工夫して努力しつづけることの大切さを実感させてくれました。また、私が培ってきた全てが役立ったことから、どんな体験でも無駄なことはないということを気づかせてくれました。
現在のわたしの「誠意を示す」「諦めない」「好奇心を持って生活する」という姿勢に繋がっていると感じています。

♪他の方の体験談はこちらから♪

3. 編集後記

今回ご紹介した、「中国茶」に限らず、最近の中国では、古くから受け継がれている「伝統」を新しいスタイルで楽しむことが、若者を中心に流行しているようです。上海・北京の街中でも欧米のコーヒーショップとはまた違った、センスの良い「茶芸館」が賑わいを見せています。

中国旅行の機会がある方は、是非そんな新しい「中国文化」を探してみてはいかがでしょう。今までにない中国を見ることができるかも知れません。


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