第35回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.35

☆毎月1回配信☆

2007/3/30 FRI

もうすぐ4月。桜の花も咲き始め、春もすぐそこまで来ていますね。

今回のメルマガでは、現在中国で起こっている「論語」ブームをお伝えしたいと思います。また、中国・天津でのインターンシップにチャレンジされた丹野さんの体験談もご覧ください。

このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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  1. 「中国風聞帖」  ~ 古典に学ぶ!永遠のベストセラー「論語」 ~
  2. 「光輝歳月」   ~ 仕事の面から見た中国 丹野 泰之 さん ~
  3. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~ 古典に学ぶ!永遠のベストセラー「論語」 ~

「子曰く・・」で始まる「論語」の文章を学校で勉強したことを覚えている方も多いのではないでしょうか。最近中国ではこの論語を始めとする古典に学ぼうという動きがブームになっています。今回は、論語と孔子、その中国でのブームの背景をご紹介します。

永遠のベストセラー「論語」と孔子

「子曰く・・」の子とは孔子のことだと学校で習いましたね。孔子は紀元前551年に、魯国、現在の山東省・曲阜に生まれました。幼くして父を失い、苦労しながら勉強したと言われています。生きている間は一学者に過ぎなかった孔子ですが、73歳で亡くなるまでに多くの弟子を育て、その思想は中国だけでなく、日本を含む東北アジア全域に大きな影響を与えました。
「論語」は、孔子の弟子たちが師の教えを書きとめ、まとめたもの。聖書と並ぶ世界の2大ベストセラーとして、今も広く読まれています。孔子の教えの中でも重要とされるのが「仁」、主に他人に対する優しさ を表します。孔子は、弟子の1人に「人が一生行うべきものを1文字で表せますか」と尋ねられた時も、それは「恕」(思いやり)である、自分のされたくないことは人にしないことだと答えています。

■豆知識 ■ 孔子の弟子たち

孔子には3千人もの弟子がいました。中でも孔門十哲とされる10人の弟子は有名で、論語の中にも度々登場しています。徳行、言語、政事、文学の4つの特性に分けて四科十哲とも呼ばれています。

日本の中の「論語」

日本に論語が伝わったのは、285年のことだとされています。聖徳太子の17条憲法の第1条「和をもって貴しとなす」という言葉も論語からのもの。江戸時代後期には庶民が学ぶ寺子屋などでも広く読まれるようになり、日常生活から、江戸っ子に人気の落語や講談にまで論語の言葉が浸透していきました。「30にして立つ」や「過ぎたるは及ばざるがごとし」「温故知新」など常用句として馴染み深いこれらの言葉も論語の中の言葉なのです。
明治に入ると、近代化の進む中「日本資本主義の父」とも呼ばれ、500以上の企業、また多くの大学の設立に関わった渋沢栄一も「論語と算盤」という本で、倫理と利益を両立させ経済を発展させることを説きました。日本の近代化や発展にも論語が一役買ったと言えそうですね。

「国学ブーム」 in 中国

中国では、今「論語」をはじめとする中国の古典や伝統文化を学ぼうという「国学ブーム」が起きています。大学教授などが古典の講義をする中央テレビの「百家講壇」という番組が人気を集め、同番組で取り上げられた「論語の心得」も250万部を超えるベストセラーとなりました。携帯電話に、毎日一語ずつ国学の名句や解説を送ってくれるサービスも人気を集めています。
経済的にゆとりができた人々が、物質的な豊かさの次に心の豊かさを求めるようになってきているようです。また、経済が発展する中、競争の激化や経済格差などの問題も生まれています。先人の教えに学び、調和の取れた社会にしたいという思いも、国学ブームの背景にあるようです。

ブームは中国国内だけに止まらず、中国語や中国文化を教えることを目的とした「孔子学院」が、中国政府と海外の協力の下、世界の約50カ国に設立されています。06年には北京師範大学によりネット版の孔子学院も設立されました。2000年以上にわたって読まれてきた「論語」や孔子の思想、これからも世界中の多くの人に影響を与え続けていくようですね。

■豆知識 ■ 中国人の好きな「国学の一言」

「達則兼善天下、窮則独善其身」(出世すれば天下をよく治め、苦しいときには独りその身をよくする)」(『孟子』)

2. 「光輝歳月」   ~ 仕事の面から見た中国 ~

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丹野 泰之 さん

中国・北京での留学後、留学生とは違った視点で中国を見てみたいと、天津でのインターンに参加。

「仕事の面から中国を見てみたい」

以前、中国に留学していたことはあったのですが、中国で仕事をしたことがなかったので、実際に中国で仕事をして仕事の面から中国を見てみたい、そして自分を成長させたいという思いから、応募しました。まず、北京で留学し、その後天津のホテルにてインターンをすることになりました。

「同僚に恵まれたインターンシップ」

ホテルの営業部でのインターンということで、中国人従業員と組んで一緒に仕事を行い、外回り、翻訳、日本人客の対応、通訳、などをメインに行いました。ホテルの従業員すべての人が仕事に対して、情熱を持って取り組んでいました。その姿から学べたことも多々ありました。それから、従業員に日本語を教えたり、近隣ホテルの見学などもしました。
仕事のやり方や考え方など、日本人としての意見も求められましたし、日本人対応に関してはほとんど任されていたので、仕事に対する責任は大きかったです。おかげでたくさんのものを得られたと思います。

一緒に働いた人には、本当に恵まれていました。従業員とは、本当にいい関係が築けたと思います。仕事に関してもお互いに本音で意見をぶつけ合ってきましたし、仕事以外の面でも、よく一緒に遊びに行ったり、スポーツをしたり、将来の夢や趣味、ちょっとした悩みなども、お互いよく話し合いました。
中秋節などには、実家にも招待してもらったりと、とてもよくしてもらいました。よく行ったお店の人たちとも、仲良くなって一緒にご飯を食べたり、話し込んだりしてしまったことも多々ありました。おまけしてもらったり(笑)いい思い出です。

「常に向上心を持って」

今回、天津で3ヶ月過ごし、生活面では、日本に比べ決していいといえる環境ではありませんでした。ただ苦ではありませんでした。逆に自分を成長させる上で、いい経験だったとも思えます。これからどのような道を進むのかは、自分でもまだわかりませんが、常に向上心を持って、自分の可能性を信じて、いろいろなことに挑戦していきたいと思います。

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♪他の方の体験談はこちらから♪

3. 編集後記

「論語」は学校で習ったけれど、ほとんど忘れてしまったとういう方も多いのではないでしょうか。改めて読み返してみると、良い言葉がたくさんあり、まさに「温故知新」。春休みに少し読んでみてはいかがでしょうか。きっと、役に立つ言葉に出会えると思います。


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