第49回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.49

☆毎月1回配信☆

2008/5/30 FRI

若葉青葉が美しい6月も、もうすぐそこまで来ていますね。心地よい陽気が続き、木々や花々の美しさが実感できる季節となりました。

色とりどりの初夏の花々を楽しもうと、日本全国で「花祭り」が開催されています。中国でもここ数年、花への感心が高まりつつあります。今回のメルマガでは、中国の花文化の歴史をご紹介します。

あわせて、今年の春休みに、北京で短期インターンシップに参加した藤堂さんの体験談もご覧ください。

このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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  1. 「中国風聞帖」  ~ 歴史が薫る!中国の花文化 ~
  2. 「光輝歳月」   ~ やっぱり日本語教員になりたい! ~
  3. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~ 歴史が薫る!中国の花文化 ~

日本の花のシンボルは、みなさんご存知の通り「桜」ですね。では、この「桜」は実は中国から日本に伝わってきた花だということはご存知でしたか?中国は、人文の歴史だけでなく「花」の歴史も意外と長いのです。今回は、そんな中国の花文化の歴史をご紹介します。

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二千年以上の歴史、中国の花文化

中国における花文化の歴史は、あまり知られていませんが意外と長く、商朝の甲骨文によると、紀元前475年の戦国時代には花が栽培されていました。それらは当初、薬用植物としての栽培でしたが、後に観賞用植物として移り変わりました。そして、この花の観賞が芸術として発展し、生け花の文化が生まれるに至ったのです。

東西の交流が盛んだったシルクロード時代、花の栽培はすでに一千年もの歴史がありました。中国では盛んに花が栽培され、それが当時の流行ともなりました。また、花の栽培は国内で楽しまれていただけではなく、ジャスミンやホウセンカなどの花は海外へも出荷されていたのです。

■豆知識 ■ 人々に愛され続ける花、「牡丹」

中国の国花である「牡丹」。牡丹は、唐の開元年間(713~741年)に、首都である長安で盛んに栽培され大流行しました。それから現代に至り、人々に愛され続けているのです。

夏は蓮の花、冬はモモの花

中国では、夏の花といえば「蓮」を、冬の花といえば「モモ」をイメージします。特に、モモの花は縁起が良いとされ、春節(旧正月)には日本の門松のようなものとして扱われています。

広州は、中国国内で「花の街」と称されるほど、春節に開かれる花の市場がとても有名です。春節の前夜になると、広州の大通りや公園、路地にたくさんの生花や果物が所狭しと並べられるようになります。その中でも、一番人気はやはり「モモ」の花です。

近年、北京では造花のモモの花を見かけるようになりました。それほど、「春節=モモの花」というイメージが浸透しているのですね。モモの花を通して、一緒にお祝いの心も共有したいという気持ちが表れています。

アジア最大の花の消費都市、上海

上海は1年間に6億本以上の花を消費し、今や東京を追い越してアジア最大の花の消費都市となりました。一人当たりの消費量は、約40本とも50本とも言われています。上海の人々に、花を買う経済的な余裕が生まれてきたことが分かりますね。

以前と比べて、上海では豪華な結婚式や国際的な会議場が増え、その会場に花は欠かせないものとなっています。また、元旦や国慶節、クリスマスなどの年中行事で、花をプレゼントする人々が多くなりました。

人々にとって心を表す贈り物でもある花。上海は、国際都市として多くのゲストを花でおもてなししているのですね。

■豆知識 ■ 国内シェアNo.1の花生産地

花の生産で中国一を誇る雲南省。中国国内の約70都市に占めるシェアは、70%を超えています。輸出先は42カ国・地域にも及び、その輸出額はなんと総額8,500万ドル以上にもなります。

2. 「光輝歳月」  ~ やっぱり日本語教員になりたい! ~

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藤堂 静香 さん

「やっぱり日本語教員になりたい!」
春休みに参加した、北京での短期インターンシップ体験談

「夢にむかって、自分を確かめたい」

私の夢は日本語教員になることです。就職活動を来年度に控え、真剣に自分の進路を
考えていかなければならない時期が近づいてきたので、このプログラムを通して本当に日
本語教員が私に向いているのかを確かめるため参加を決意しました。

また、本当に日本語教員になるのであれば日本国内で働くのか、それとも海外で働くのかをはっきりさせようとも思いました。その他にも、大学で2年間学んだ中国語力を試し、今後の中国語学習に生かしたかったというのも1つの理由です。

「日本語教育の難しさを改めて実感」

私は、中国の企業で6クラス約100名の技術者を担当し、毎日2~3クラス(1授業60分)に日本語会話を教えました。日本語でビジネスレターは書けるけれど話せない人がほとんどだったので、「もし~ならば、...」や「~の中でいちばん...」、「~できる」といった文法の説明を中国語でまとめ、毎回授業の最初に配布し、それらの文法を使って会話
をしました。授業時間外では、授業の準備や日本語のビジネスレターのチェックなどもしていました。

日本語の授業をしてみて、改めて日本語教育の難しさを実感しました。自分にとって当たり前のことを人に説明することはとても難しいものでした。

「やっぱり日本語教員になりたい!」

中国へ行って初めの3~4日は中国語でのコミュニケーションに戸惑いを感じました。でも、授業で中国語と日本語を使ったことによって、この1ヶ月で中国語のリスニング力とスピーキング力をのばすことができたと思います。

今回のインターンシップで、教えることの楽しさがわかり、将来本当に日本語教員を目指そうと思うことができました。また、働くことの意義も考えることができ、将来の進路を考える上で参考になりました。

今年度も大学で日本語教員になるための授業を受け、日本語だけではなく日本に関する知識を増やし、また今回のようなインターンシップに参加し経験をつんでいきたいと思います。

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♪他の方の体験談はこちらから♪

3. 編集後記

数千年の歴史を誇る中国では、やはり花の文化も長いのですね。花は、気持ちを明るくしてくれます。花を愛でる気持ちや花々を楽しむ心を大切にし、花を通した日中文化交流などを開いても良いかもしれませんね。


 

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