第57回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.57
☆毎月1回配信☆
2009/1/30 FRI
今週は中国の春節でした。春節が過ぎて10日ほどすれば、気候が日増しに暖かくなると言われています。春の訪れも、もうすぐですね。今回は、現代の中国の若者の間で急速に広がっている"シェア文化"をご紹介します。
あわせて、北京で4ヶ月間の留学にチャレンジした大野訓代さんの体験談もご覧ください。
このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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- 「中国風聞帖」 ~ 中国 "シェア文化"の広がり ~
- 「光輝歳月」 ~ 現地の色に溶け込んで充実の留学体験 ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~ 中国 "シェア文化"の広がり ~
最近日本ではカーシェアリングが話題になっていますね。誰かと共有することで費用を抑えるという考え方は、中国でも数年前から流行となって社会現象にもなっています。今回は中国のシェアという新しい生活スタイルについてご紹介します。
中国の若者に人気の"シェア文化"
中国では2005年あたりから20代前半の若い人を中心に"シェア"が注目されるようになりました。
中国の若者はどのようなものを共有しているのでしょうか?本やDVDなどはもちろん、お部屋やさらにはペットまで共有されています。その他、実際の物だけではなく、大人数で費用を抑えてバラエティーを広げるために、食事・買い物・旅行などもシェアの対象となっています。
このように中国の若者の間では「みんなで共有すれば安い」という考え方が強く、ひとりでは手が出せない高価なものでも、みんなで共有することで手に入れる習慣が浸透しつつあります。
■豆知識 ■ 中国語で"シェア"はどう言う?
料理を小皿に取り分けることを"pin盤"といいます。中国語で"シェア"を表すときにはこの"pin"が用いられます。"pin車:カーシェアリング"、"pin房:ルームシェアリング"、"pin学:受験勉強仲間で参考書などを共有する"などたくさんの言葉が出現しています。
*pinは、手偏に并。声調は一声。
新しいライフスタイルを体験するために
なぜ中国でこのようにたくさんのシェアが流行しているのでしょうか?
その理由のひとつに、近年の中国経済の目覚しい発展により、新しいものが次々に市場に登場していることが挙げられます。流行に敏感な若者たちは新しいものに興味はあるものの、たくさんのお金をかけることはできません。シェアによって、出費を減らし、より高価なもの、あるいはたくさんの種類を楽しむことを求めています。
また、インターネットの普及も大きな要因のひとつです。"シェア"専門のHPも開設されており、ネット上で自分と同じ目的を持っている人を手軽に見つけ、たくさんの情報を共有することができます。
このような要因に後押しされて急速に広まった"シェア"ですが、気の合う友達に出会えるチャンスという側面も中国の若者に受け入れられているようです。特に食事を共有する"pin吃"などは、新しい出会いを求める若者の心理がよく表れています。
■豆知識 ■ 春節の"カーシェアリング"
「春節休暇の里帰りに、深センから河南まで車で帰ります。ガソリン代、高速代をシェアして一緒に帰郷しませんか?」春節休暇を前にこのようなシェアの呼びかけがたくさんHPに掲載されるようになりました。退屈な長い道中、楽しくおしゃべりしながら帰るためのアイディアでもあるようです。
日中の比較と"シェア"が持つ広がり
日本でもシェアの習慣はありますが、日本と中国の若者の傾向にはやはり差が見られます。
現代の日本の若者は、物欲が低く、高価なものを無理して稼いで買おうとは思わず、無駄な支出を嫌い、その分貯蓄意欲が高い「ミニマムライフ世代」といわれています。バブル経済崩壊後の厳しい状況を知っている今の若者は、いざという時のために備えておきたい意識が強いようです。
このように日中で差が見られるものの、"シェア"の普及を推し進めた要因のひとつとして世界的な金融危機が挙げられるのは日中共通です。最小の負担で最大の利益が得られる"シェア"。ただ、ネット上で知り合った人々との間ではやはりトラブルに注意する必要があります。自己管理、自己責任、ルールを守る...このような社会人としてのマナーが当然必要となります。
このようなリスクがある反面、一人暮らしや、人を介さずネット上で買物や手続を行うライフスタイルがすでに定着している現代人には、"シェア"を通じて他の誰かと共に過ごす時間そのものにも価値が見いだされているのかもしれません。
2. 「光輝歳月」 ~ 現地の色に溶け込んで充実の留学体験 ~
大野 訓代 さん
好奇心とチャレンジ精神で何事にも取組んだ4ヶ月間
北京留学体験談!
初めての留学にチャレンジ!
今年6月と10月の2度北京へ短期留学しました。あっという間の期間でしたが、色んな体験が出来ました。中央民族大学の速成漢語中級班で、若い同学たちと授業を受けました。
老師は実に丁寧に学生たちの様子を見て、授業中はもとより廊下ですれ違う時でさえ一人一人に声をかけて、常に細やかに気配りされていました。授業の内容は課本に従って進められます。予習は欠かせません。声調と発音に気をつけて何度も読み、書かれている内容を理解しておけば困ることは無いと思います。
心地よい緊張感と達成感の学生生活
美しい発音で話される中国語を聞くだけでも、留学の価値はあります。以前、日本で1年学習する
より中国で1ヶ月学習するほうが身につくと教えられました。私もその通りと実感しています。毎日、学
生生活に戻ってひたすら学習するのは、心地よい緊張感と達成感があります。
学習以外の時間は中国人と直接ふれあい、話したり、日本で経験出来ないことに挑戦します。地図
を買い、たくさん歩き、公共の交通機関を使って、中国語のニュアンスを感じながら中国人になりきる
ことが出来たら最高です。
現地の色に染まる留学の楽しみ方
私は中国人の生活を真似するのが楽しく、はやっている店に行列して買ったり、盲人按摩の店で按摩してもらったり、市場で、安くて美味しい果物や野菜など買って食べたのも楽しかったことです。中央民族大学の中には幾つかの学生食堂があります。また、大学の周囲には各民族のレストランがあって、飽きることがありません。同学と親しくなり、一緒に活動したり、大学の催しに参加したり。
結局どんな留学生活になるかは、臆病にならないで、積極的な姿勢で過ごすことで決まると思います。
3. 編集後記
これまでの固定概念や年齢にとらわれず、本当にやりたいことにチャレンジすること。
簡単なようで、実に難しいことですね。でも、何か一歩を踏み出せば、自分にとって何が本当に大切かみえてくるものだと、今回の体験談を通じて感じました。
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