第59回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.59
☆毎月1回配信☆
2009/3/31 TUE
桜が咲くとともに、新しい生活のスタートを迎える季節ですね。今、上海の街も初めての万博を迎えるために、新しい取組みが幅広く行われています。今回は、上海万博の特色についてご紹介します。
あわせて、ホテルインターンシップにチャレンジしている浮島えりさんの体験談もご覧ください。
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- 「中国風聞帖」 ~ 進歩と文化の百花繚乱! 上海万博の魅力 ~
- 「光輝歳月」 ~ 自分を信じて新しい一歩を踏み出せた ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~ 進歩と文化の百花繚乱! 上海万博の魅力 ~
万博史上、最大規模で開催される上海万博。たくさんの国内外からの来場者を迎えるための準備が進められ、上海の街は大きな変化を遂げようとしています。万博を経験し、上海はどのような変化を遂げるのでしょうか?今回は、上海万博の特色についてご紹介します。
万博は文化のオリンピック
そもそも万博の始まりとは何だったのでしょうか?その起源は、古代にまでさかのぼります。豊作を祝う儀式で収穫物を交換し、やがてそれが定期化し、国内だけではなく海外とのいわば貿易や展示の集会となっていきました。
そして、物の流通だけではなく、新しい技術の進歩を象徴する成果を展示するようになったのが、1791年に開催されたチェコ・プラハからです。科学技術の進歩に伴い、展示会の規模はさらに拡大していきます。
このような背景のもと、第1回万国博覧会は1851年のイギリス・ロンドン開催されました。「経済、科学技術、文化のオリンピック」といわれる万博は、今日では世界中が注目する一大イベントですね。
上海万博の新しいチャレンジ
これまで万博が開催されるたびに、新しい進歩が生まれていきました。上海万博は、どのような新しい一歩に挑戦しているのでしょう。
まずは、開催規模です。敷地面積は、過去最大。目標として、200国の参加と7,000万人の来場者が掲げられています。記憶に新しい北京オリンピックの来場者が約800万人という比較からも上海万博のインパクトの大きさが伺えます。
そして、「城市,譲生活更美好(より良い都市、より良い生活)」をテーマとし、さまざまな取り組みが展開されます。"人・都市・地球"が互いに有機的につながりながら、持続可能な都市建設の提言が行われます。このような意義を中心に据えながら、街の整備が急ピッチで進められています。道路、交通ネットワークの改善は、これからの上海の発展にも大きな役割を果たすことでしょう。
■豆知識 ■ 中国パビリオン"東方の冠"
"人・都市・地球"の共存と共栄という中国の伝統理念・精神を表現するという中国の国家館。その形に由来して、"東方の冠"という名前が付けられています。その両側に香港館・マカオ館・台湾館が広がるように建設される予定です。
万博で磨く"産業力・文化力"
textそして、さらに大きな変化が万博によってもたらされます。規模・来場者などの数字では表せない、それは、"産業力・文化力"です。
これまでの万博を見ると、明治維新まもない日本は、西洋で開催される万博に多くの技術者を派遣し、90巻以上におよぶレポートを作成しました。これは後の日本の工業発展を支える重要な礎となりました。
また、パリは4回の万博を通じて多くの文化を世界に発信し、ヨーロッパの文化発信の中心的存在となっています。それまでは、ヨーロッパ文化といえばウィーンでした。
上海万博で変化するのは、道路や街並ばかりではありません。万博を通じてそれぞれの国が、技術の進歩やより豊かなライフタイルの提案を世界に向けて発信するなかで、上海はどのような新しいビジネスパワーと文化的存在感を開花させるのか、大きな期待が寄せられています。
■豆知識 ■ 日本パビリオン"心の和、技の和"
日本からは、"心の和、技の和"をテーマとする国家館の他に産業館、ベストシティ実践区の出展準備が進められています。日本企業と自治体による産業館のパビリオン名は「This isJAPAN/Pavilion」。旧工場跡地を活用し、万博後も再利用できるパイプ構造でエコ建築提言を随所に施しているそうです。
2. 「光輝歳月」 ~ 自分を信じて新しい一歩を踏み出せた ~
浮島 えり さん
上海・外資系ホテルインターンシップで
セールス&マーケティングなどに挑戦!
上海の圧倒的エネルギーに魅了されて
もともと中学校の3年間、父親の仕事の関係で上海に住んでいました。それから10年ほど経って改めて旅行で上海を訪れたとき、街に溢れる何とも言えないエネルギーに圧倒されました。それと同時に自分もこのエネルギーの中に巻き込まれたいと上海に魅了されてしまいました。
ちょうど当時の仕事も3年目に入り、何か新しい事に挑戦したいという気持ちと相まって、あっという間に頭の中は上海で生活する事でいっぱいになっていきました。少し中国語が話せたので、また勉強をして「少し」話せるから「かなり」話せるに伸ばしたいと思ったのも理由の一つです。
ゲストを迎える喜びを実感
主な仕事として毎日日本人客の予約をチェックし、日本語のウェルカムレターを準備します。そしてお客様のC/Iの際に挨拶に伺います。時に言語面でお手伝いする場合や、ホテルや現地情報をご案内することもあります。一番緊張する瞬間でもありますが、「助かるよ!」などと声をかけていただくと、何よりも嬉しい気持ちになります。
私のインターン先のホテルでは、ビジネスでの利用のお客様がほとんどです。また、配属先がセールス&マーケティングだったので、中国人営業スタッフと営業同行することもありました。訪問先の担当者はほとんどが中国人ですが、みなさん日本語がとても堪能で驚きます。その他にホテルスタッフに日本語レッスンを行ったりもしました。たくさんの人が日本に興味を持ち、日本語を勉強しようと思ってくれることがとても嬉しいです。
インターンの環境で学んだこと
第一には中国語のリスニングと会話力が伸びました。日頃から中国語で話すことを意識し、分からないことはすぐに確認していました。またホテル内のメールや連絡事項などはすべて英語で行われていましたから、良い英語の勉強にもなります。
またホテル内での事務・接客以外にも、営業スタッフとして企業を訪問するなど、部門をまたいで幅広い仕事を体験することができました。どちらも初めて経験する職種だったので分からない事ばかりでしたが、日々周りのスタッフに助けてもらいながら仕事ができたと実感しています。
実習の後半にはホテルスタッフに日本語を教えていました。内容や資料を一から自分で考え用意したので、簡単ではありませんがとても良い経験になりました。
また中国と日本、仕事の上でも文化の違いが垣間見えて、面白いと感じることもありました。例えば、中国では仕事の電話でも「バイバイ」と言って切りますし、多くの女性はノーメイクで仕事をしていました。それに結婚・出産後も働いている女性が多いことにも驚きました。
新しい一歩は自分を信じて進むこと
このインターンシップを通して、以前からやりたかった仕事のきっかけを見つける事ができました。それは直接中国語に関係はありませんが、私自身にとってとても大きな意味があり、このインターンシップに来なければその一歩を踏み出せずにいたかもしれません。自分を信じて進むことが、私自身にとって正しい選択だという自信を与えてくれたと思います。
ただ、中国語を使う環境はこれからも作っていたいです。このインターンシップの成果を無駄にしない様、中国との交流を通して勉強は継続していきます。
またこのインターンシップ期間中、中国の人たちに親切にしてもらい大変助けられたので、何か中国の役に立つことができたらと考えています。小さな活動でも、自分にできる事でお礼がしたいと思っています。
3. 編集後記
先月は、WBCが多くのテレビや誌面で取り上げられていましたね。世界中の国が集まる祭典に盛り上がる人々の姿が印象的でした。上海万博は、どのようなインパクトをもたらすのか楽しみですね。
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