第6回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.6
☆毎月1回配信☆
2004/10/26
こんにちは。CIP広報担当です。CIPメルマガvol.6 をお送りします。
10月末、晩秋の北京を再び訪れました。「秋」といえば、中国では「収穫之際」という言い方があります。農家にとっては一年の労作を経て、最も収穫の季節になります。まさに「実りの秋」ですね。みなさんも、先日のHSK試験では、いい収穫がありましたか?喜びのご報告をお待ちしております。
このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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- 「中国風聞帖」 ~ 中国の三種の神器 ~
- 「我的故事」 ~ 村井さんの故事 ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~ 中国の三種の神器 ~
「三大件」と呼ばれる中国の三種の神器についてのお話です。
1950~60年代は「腕時計、自転車、ミシン」、80年代は「テレビ、冷蔵庫、洗濯機」、90年代は「電話、パソコン、エアコン」と変化してきました。GDPで世界6位の経済大国となった今では、固定された「三大件」の概念はありませんが、多くのメディアは「住宅」「自動車」と子供の「教育」が現代の「三大件」だと報じています。
空前のマイホームブーム
中国では個人マンションブームが高まり、都市部ではオフィスビルとともにマンション建設ラッシュが続いています。調査によると、都市部では中間層の4割以上がマイホームの夢を実現しているのです。特に、五輪と万博を控える北京と上海では、住宅積立金制度と住宅ローン制度が整備されたため、都市部の若い中所得世代も住宅を購入できるようになりました。新築住宅の購入層は私営企業家、自営業者などの裕福層から、大卒ホワイトカラーなど20~30代の新中間層に確実に拡大しています。
その結果、中国の住宅ローンは年率50%増の勢いで伸び、世界最大の新築住宅市場になりました。
マイカー所有も夢ではない
中国でマイカー市場が急拡大しており、2003年の乗用車販売台数は、約190万台、前年に比べ60%増の勢いです。日米欧の外資メーカーの本格参入もあり、乗用車販売台数は04年も年率40~50%増のベースで快走を続けそうです。中国のマイカー購入はこれまで高所得世帯に集中していたとされますが、最近、中所得者層もマイカーを購入する経済力を確実に身につけてきました。そして、車の使用場面は第1位、「レジャー」だそう
です。平日は所得向上を目指して猛烈に働き、休日は空気がきれいな郊外に出かけて気分転換をしたい。それが彼らのライフスタイルなのでしょう。
教育には多大に投資
教育を尊ぶ伝統をもつ中国では、空前の教育投資ブームを引き起こしています。調査によると、中国の住民の貯金の10%が教育への支出に使われる予定のもので、その比率は住宅購入に使われる予定の7%より高いものでした。近年、家庭がパソコンを購入した目的について調査しましたが、その69.1%の人は子供の勉強のためだと答え、しかも、それは家庭収入とは全く直接の関係はないのです。
一方、子供の教育はもとより、自分でお金を払って成人教育に参加する人もますます増えています。北京大学、清華大学などのMBAもここ2年、大変人気を呼びました。これらの教育を受けるのには少なくとも一千元ぐらい、多い場合は一万元もかかるにも関わらず、人々はこういうお金を払うときは眉一つひそめないのです。
2 「我的故事」 ~ 村井さんの故事 ~
村井さん
中国語との出会いは大学1年生の4月、第2外国語としてでした。西安出身の先生の授業はそれまでに私が小中高のどの教室でも体験したことのない生き生きしたもので、教科書から離れて中国について紹介してくれることも多く、日本にいながらにして中国気分を味わえる時間でした。初めての中国は大学3年生の夏休み。北京で約1ヶ月の短期研修に参加しました。第2外国語の授業は2年生までで終わってしまい、物足りなさを感じていた私は、専攻の勉強もそこそこに北京へと向かったのです。初の中国では、抱いていた期待や予想を裏切られることも多く、また日本では有り得ないようなことが普通に起こったり、カルチャーショックの連続でしたが、そこで落ち込むような私ではなく、それどころか却ってますます中国大好き!おもしろすぎる!という結果になったのです。
帰国後すっかり中国フリークと化した私は、もっと早くに中国と出会っていれば大学も中国に関係する学科に進んだのになあーと今更どうにもならないことを悔やみつつ、何とか専攻の勉強も続け、無事大学を卒業したかと思うと今度は中国でホームステイをしてみたい!と思い立ち、思い立ったが吉日、その3日後にはもう申し込みを済ませ、再び北京へと旅立ったのです。
ほんの数年ぶりなのに、北京の街は驚くほどの変貌を遂げていました。オリンピック招致にも成功し、街全体が活気に満ち溢れている感じです。ステイ先はお父さん、お母さん、私と同じ年の娘さんの3人家族。最初の日、お父さんお母さんを「おじさん、おばさん」と呼んだら、お父さんが「パパママって呼べ、私たちはおまえの北京でのパパとママなんだよ」と言ってくれました。
そんなわたしの北京パパは、普段は口数が少ないのですが、夜仕事から帰ってくると玄関を入るなり一番に私の名前を呼んでくれたり、私の帰国が近づくにつれ毎日のように「帰らなくていい、うちの子になれ」と言ってくれる優しい人でした。北京ママは近所でも評判の料理上手で、おかげで私は帰国したとき、誰からも私だと識別してもらえないほどみにくく太ってしまったのでした。
こうして4ヶ月間の中国での生活を、すてきな出会いとおいしい中華料理に彩られ、ますます中国という国家、文化、そして何よりそこに暮らす人々の虜となった私はついに、永住したい!なんなら中国人になりたい!とまで思いつめてしまい、それなら仕事だ!という結論に至ったわけです。旅好きな私は以前から観光業に興味があり、ホテルを志望しました。実際に現地に渡ってホテル内で面接を受けましたが、お忙しい中長く時間を割いてくださった2人のマネージャーさんはこれぞ5ッ星ホテル、という品格に満ちていて、今後の私の目標となりました。面接では非常に細かい内容の質問がいくつもあり、期待されていることを実感しました。実際に採用されることになり夢のようですが、こんな私を選んでくださったホテルの皆さんの期待に応えられるよう、気を引き締めて臨みたいと思っています。
私が中国で仕事にチャレンジすることを、北京パパママもとても喜んでくれています。そして今の私の姿を見て、きっと誰より喜んでくれているのは天国の祖父だと思います。祖父は若い頃中国に渡り、「あの中国人、日本語がうまいね」なんて言われるほど全身すっかり中国人と化していたそうです。同じくその頃中国の青島にいた祖母と出会い、大恋愛の末結ばれたそうですが、祖父は私が中国と出会うはるか以前、私がまだ7歳の時に他界してしまいました。私の大好きな中国という国は、私の祖父母にとっても大切な思い出の地なのです。祖母は私にいつもこう言うのです、「あなたがそうやって中国という国に強く強く引き寄せられて離れられないのは、おじいちゃんのDNAがそうさせてるんだよ、きっと。だから大丈夫、あなたならできるから頑張りなさい」おじいちゃんのDNAに守られて、来月私は再び中国の地を踏みます。
3. 編集後記
「収穫之際」の中国、経済急成長中の中国、今回の北京訪問では、2つの顔をもつ中国を見つめてきました。私たちのメルマガが、中国にご興味をおもちの皆さんの貴重な情報源になれば・・・と願います。
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