第62回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.62
☆毎月1回配信☆
2009/6/30 TUE
6月はジューンブライドの季節というこで、幸せいっぱいの新郎新婦が、たくさん誕生したことでしょう。
今回は、経済成長とブライダル産業の発展で大きな変化を遂げている中国の結婚式と中国の若者の結婚に対する意識の変化についてご紹介します。あわせて、春休みに上海で短期ホテルインターンシップにチャレンジした中村理恵 さんの体験談もご覧ください。
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- 「中国風聞帖」 ~"浪漫結婚"-中国ブライダルの変化 ~
- 「光輝歳月」 ~ ホテルインターンでたくさんのお客様の笑顔に出会って ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~ "浪漫結婚"-中国ブライダルの変化 ~
ジューンブライドが定着している日本では6月がまさに結婚式のピークですね。皆さんは、中国の結婚式といえばどのような印象を持っているでしょうか?経済成長と消費力の成長を続ける中国ではブライダルが新たな産業として発展し、中国伝統の結婚式も大きく様変わりしてきています。今回は、中国の結婚事情についてご紹介します。
赤い糸で結ばれる中国古代の結婚
中国の神話の中には、結婚について書かれているものも数多くあります。古代中国の結婚式といえば、夕方に行われるのが主流でした。中国語で結婚式のことを『婚礼』と言いますが、昔は『昏礼(Hunli)』とされていました。古代では「黄昏時(Huanghunshi)」に行われてことに由来しているようです。
また、中国古代の結婚に欠かせない存在として、「仲人」が挙げられます。民間神話の中には、『月下老人』という仲人の原型のような人物が登場します。月下老人は、月夜にしか見られないある本をよみ、そこに書かれているあらゆる男女の結婚の縁組を見ては、そのとおりに二人の足に赤い縄を結んでいき、こうして結ばれた二人は、身分の差に関わらずいつか必ず結婚するという伝説があります。
古代中国では、親が決めた相手と結婚することが鉄則とされており、中国語の『門当戸対』という言葉にあるように、家柄・身分が釣り合っていることがとても重要視されていました。『月下老人』の伝説には、親が望む結婚を誉れとする一方で、家柄だけでは決められない不思議な縁があるという人々の気持ちが託されているのでしょう。
■豆知識 ■ 中国の結婚に欠かせない存在"仲人さん"
『月下老人』の他にも、仲人を表す単語があります。≪西廂記≫に登場する聡明な侍女の名前を取って『紅娘』が良縁を結ぶ仲人の代名詞にもなっています。『媒婆』という言い方もあります。仲人を現す言葉の多さから、中国の結婚式に仲人は欠かせない存在であることが伺えますね。
ブライダル業界の成長で魅せる結婚式へ
中国の結婚式といえば、身内と友人が自宅に集まり、ざっくばらんな宴会をするのが、一般的な風景でしたが、近年では人々の消費力の成長とブライダル業界の成長が結びつき、華やかな演出で招待客をもてなす披露宴スタイルが定着してきています。
近年の調査によると、中国の結婚にかかる費用は平均で約56万元。中国で平均収入が最も高い上海でも、数十年分の年収に相当する大変な高額です。中国の結婚には、新居の購入が切り離せないほど重要視されていることが、結婚費用の金額を引き上げている原因のひとつと言えます。
現在では、3億元市場といわれる中国のブライダル産業は、披露宴に必要な会場・ドレス・食事・演出などの他、ハネムーン、結婚写真などトータルコーディネートできる企業が急成長を遂げています。ブライダル業界の発展に伴い結婚式の商業化が進み、招待客や新郎新婦自らも楽しむためのエンターテイメント性が披露宴に加えられてきているようです。
新しく描かれるブライダルスタンダード
『80後』と呼ばれる1980年代生まれの中国若者たちが結婚適齢期を迎え、結婚に対する意識にも変化が現れているようです。「自分の自由な時間を大切にしたい」、「責任を負う自信がない」という理由から結婚を遠ざけている若者が増えつつあります。就学年数が増え、就業年齢が高くなったことも要因のひとつで、日中の若者が結婚に抱く印象は近いものがあるようですね。
一方、日本ではホテルでの豪華な披露宴よりも、レストランなどで小規模だけど温かみのある結婚パーティが人気を呼んでいます。また、婚約指輪を省略して、結婚指輪をワンランクアップさせるなど、形式よりも効率の良さや満足感が得られるスタイルが受け入れられる傾向にあります。
結婚に対して何を重視するのか、それは時代という軸、その国の価値観という軸によってまさに多種多様。新しいスタートを切る新郎新婦、そしてその家族が思い描く幸せな結婚式が、これからの新しいブライダルスタンダードを生み出していくことでしょう。
2. 「光輝歳月」 ~ ホテルインターンシップでたくさんのお客様の笑顔に出会って ~
中村 理恵 さん 大学生
大学1年生の春休みにインターンに参加した中村さん。
上海の外資系ホテルで実際の接客を体験しました!
大学卒業後の夢に向ってチャレンジ!
私がこのインターンシップを思い立ったのは、出国のほんの数ヶ月前のことでした。もともとホテル宴会のサービス課でアルバイトをしていたのですが、接客を通して、お客様に喜んでいただけるやりがいや、チームワークのおもしろさを実感するうちに、卒業後本気でホテル就職を志すようになり、接客英語を覚えてさらに自分の仕事の幅を広げたいと思い、いろいろな留学資料を読んでいたところ、1ヶ月のホテルインターンシップというものがあることを知りました。
説明会の時点では、急なことだったので今回は見送ろうと思っていたのですが、先生に「後回しにすると気が変わったりするから思い立ったときに行ったほうがいい。」と、アドバイスをうけたこともあり、思い切って申込みました。
実践的なサービスでスキルアップを実感
私の留学先は上海だったので、交通や買物に不自由することはありませんでした。大学寮での滞在は楽しいものでした。初めは、ルームメイトがロシア人と聞いてとても緊張しましたが、気さくで面白い子だったので、すぐに打ち解けることができました。また、寮内でも日本人や韓国人の友達ができ、よくみんなで晩御飯を食べに行きました。上海では、日本食のお店もあり、安くて美味しいご飯を毎日食べることができました。また、上海は、観光地もたくさんあるので、土日
はいろんなところへ連れて行ってもらえました。
毎週月曜日から金曜日はホテルインターンに参加しました。初日は、ホテル内の案内や企業理念、モチベーションなどの説明を受け、翌日から1週間、朝食ブッフェ会場の入り口に立ってお客様に挨拶したり、席案内をしました。また、日本のお客様にコミュニケーションをとりにいってアンケートを書いていただいたりしました。全体のお客様の2割が欧米人、3割から4割のお客様が日本人でした。
午後からは、昼食ブッフェ会場に行き、席案内をしたり、英語でのオーダーの取り方、料理のサービス、下げ方などロールプレイ方式で習いました。
2週間目は宴会場のセッティングなどをし、3週目はロビーにあるラウンジやバーでオーダーを取ったりサービスをしたり、お会計の補助をしました。ここではいきなり実践的なサービスをすることになったので、初めは緊張しましたが、とてもやりがいがあり、このインターンシップで一番スキルアップにつながったと思います。
たくさんのお客様の笑顔から学んだこと
この4週間で、私はいろいろな部署へいったのですが、どの部署にいってもまず初日にサービスプロシージャーやメニューを覚える時間をもうけてもらえました。そして、スタッフの方々もお客様もとても親切でフレンドリーなので、本当に有意義で楽しい時間を過ごすことができました。
ただやはり私の英語は不十分だし、中国しか話せないスタッフもいるので、現地の言葉を話せることはいかに大事かと痛感しました。暇があればたくさん中国語を教えてくれるし、こちらが簡単な中国語を話しただけでとてもよろこんでもらえるので、次に中国に訪れるときには、もっと中国語を話せるようになっていればと思います。
そして私は、いままで仕事は完璧でなければならないと思っていたのですが、このインターンシップでいろんな体験をする中で、大事なのはお客様に喜んでもらおうという気持ちだと気づきました。英語が話せなくても笑顔で一生懸命おもてなしをしようという気持ちで接すれば満足していただけるのだと、笑顔で帰っていくたくさんの方々を見て思いました。
最後になりましたが、このインターンシップにあたり、ご協力くださった多くの方々にとても感謝しています。この貴重な体験を少しでも自分に投資できるよう、これからも頑張っていきます。
3. 編集後記
中国の結婚情報の専門サイトでは、結婚式を挙げる準備として、実に50項目以上が紹介されていました。人生の晴れ舞台に対する思いの強さを感じますね。
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