第79回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.79

☆毎月1回配信☆

2010/11/30 TUE

毎日少しづつ紅葉が鮮やかになり、気がつけば冬の訪れもすぐそこですね。

これまでコツコツ積み重ねてきた中国語力の腕試しとしてHSKを受験されたことがある方も多いかと思います。受験者数など最大規模を誇る中国語試験HSKがリニューアルし、今年から日本で実施されています。今回は、進化を遂げた新HSKについてご紹介します。

あわせて、上海の外資系ホテルで短期インターンシップにチャレンジされた橋元さんの体験談もご覧下さい

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  1. 「中国風聞帖」  ~ 新HSK!"伝わる中国語"への道 ~
  2. 「光輝歳月」   ~ 想像を超えるサービスを! 上海ホテルインターン ~
  3. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~ 新HSK!"伝わる中国語"への道 ~

最大規模の中国語試験であるHSKが新しくなり今年から日本で実施がスタートしました。以前との違い、テスト内容のポイントなどたくさんの質問が寄せられています。今回はリニューアルした新HSKについてご紹介します。

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進化する世界標準中国語テスト

中国の名門大学、北京語言大学よって開発されたHSKは25年以上の歴史を有しています。1991年には海外での実施を行い、1992年には中国政府認定の中国語試験となりました。その後、120の国や地域で実施されるようになり、2005年には、延べ受験者数100万人をすでに達成しています。

専門家により、受験結果や受験者の声を元に何度もフィードバックが続けられ、改善への取り組みが行われています。昨年9月には、新HSKの実施が中国でスタートし、大幅なリニューアルを遂げました。

今回、新HSKに改正された主な理由の一つが、増加する中国語学習者のニーズに対応するためです。これまでのHSKは中国留学経験者を主な対象としていましたが、中国の経済発展につれ学習者の数は年々増加しています。それに伴い留学経験のない学習者、または大学などの専攻ではない中国語学習者にも対応した検定試験の必要性が高まりました。

更に、語学力の評価基準として、ヨーロッパで使われている外国語能力の共通基準CEFが導入され、TOEIC、TOEFLなどと難易度を比較できるようになり、世界でも通用する試験への進化を遂げました。

真の目的は"伝わる中国語"マスター

新HSKのテスト内容はどのように変わったのでしょうか?中国語力のどのような面が試験されるのか?新しくなったHSKのテスト内容のポイントをご紹介します。

◇ リスニング、スピーキング力重視
旧HSKのリスニング比重が各級で32~36%に対して、新HSKは50~58%と比重が高くなっています。また、筆記試験と独立して、口頭試験(初級、中級、高級)を実施し、聴く、話すという実際の会話能力の評価に重点を置いています。

◇ 必須ワードの具体化で目標を明確に
各級で求められる語彙量を比較すると旧HSK高等では5,000-8,000語とばらつきがあり、それに相当する新HSK6級では5,000語となっています。必要語彙を実際のコミュニケーションでの使用頻度を考慮し具体化することで、学習者の目標を明確にしています。

◇ 表現力を高める作文
文法構造に関する設問が廃止され、その分、リスニング、読解、作文のなかでの実用力に比重を置いています。旧HSKでは早く正確に回答を"選択"することが重視されていましたが、新HSKの特に作文問題では自分の考えを中国語で"表現"する力が求められます。これらの変化は、試験ができても話せない、そんな平面的な勉強からの脱却を目指すもので、正しい知識に加え、実際の場面で役立つコミュニケーション能力重視のテストへの変化のために開発されています。

企業が求める中国語グローバル人材

中国経済の発展により、ビジネスレベルの中国語力を持っている人材が求められています。HSK受験の動機に関して主催団体がアンケートを実施した結果、多くの学生、社会人が「仕事に役立てるため」を理由として選択していました。今後、HSKの成績は就職活動のアピールなどでもより注目を高めていくことでしょう。

今、多くの企業にとって中国語人材の育成が一つの大きな課題となっています。日本企業の外国語人材の不足は、スイスの研究機関IMDの調査によると57カ国中、ワースト3位という結果があり、さらにあらゆる業界の企業は、今後の事業発展の活路を中国に見出しています。

このような状況のもと、今月ある日本の大手商社は、入社8年目までの若手職員、約100人規模を中国に派遣し、語学研修を実施する新制度の導入を発表しました。今後の中国市場開拓において、実際に中国語を使って仕事を進めていける人材の育成がますます進められることでしょう。

新HSKは、以前の言語知識の測定重視から、コミュニケーション能力の評価重視へ大きな変容を遂げました。これらの変化は、中国語教育、学習をさらに効果的なものにするエンジンとなり、グローバル人材育成の一翼を担うという目標の表れと言えます。

2. 「光輝歳月」  ~ 想像を超えるサービスを! 上海ホテルインターン ~

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橋元 茜 さん  大学3回生

上海外資系ホテルでの短期インターンで、サービス業の
楽しさと奥深さを体験した橋元さんの体験レポート!

Q1:多様なホテル業務を現場で体験!

最初の2週間は、フロントで働かせて頂きました。チェックインやチェックアウトの時に
日本人のお客様の言葉が通じなかった時など通訳をしてお手伝いをしました。

その他に、VIPのお客様をお迎えする準備として、お部屋の鍵を作ったり、お部屋にウェルカムカードをセッティングしました。時には、日本人のお客様からホテルのスタッフへの御礼の手紙を中国語に訳すこともありました。

残りの約2週間はFood&Beverage Departmentで働き、日本人のお客様がお困りの様子なら自分からお声掛けしたり、テーブルのセッティングをしたりしました。その他の時間では、レストランの厨房を見学させて頂いたり、結婚式や会議や宴会の時のテーブルセッティングの仕方について教えて頂いたりしました。

中国語のみならず、英語も使いながら、様々な国の人々と共に仕事をしたり、サービスを提供することは、たくさんの刺激とやりがいを感じました。

Q2:お客様の想像を超えるサービスのために

約1ヶ月間ホテルでのお仕事を体験して、どんな時もお客様にとって嬉しいサービスとは何かを考え、お客様が満足して宿泊を楽しんで頂く為には、お客様の想像を超えたサービスを提供することだと学びました。

そして、素晴らしいサービスを提供するにはチームワークが必要だということも学びました。私は英語も上手に喋る事が出来ず、中国語はほんの少ししか喋れないのでインターンシップが始まった時はとても不安でした。下手くそな中国語でも一生懸命伝えようとしたら、ホテルのスタッフの方々は私の言いたい事を聞き取ろうとしてくれて、言葉が通じなくても諦めずに伝えようと試みる事が大事だと学びました。

そして、ホテルの中を歩いていて擦れ違うホテルのスタッフの方々みんなに笑顔で挨拶を欠かさずにしていると、知らず知らずのうちに沢山の知り合いができ、ホテルの中で私が何かに困っていると助けて頂いたりし、挨拶の大切さにも改めて気付きました。

Q3:インターンの経験を活かして就職活動へ

1ヶ月はあっという間でしたが、私にとってとても充実した1ヶ月を過ごす事が出来ました。

これから、この1ヶ月で得た事や体験した事を活かして就職活動を頑張りたいと思います。そして、もし自分の語学力がもっとあれば、ホテルの方々ともっとコミュニケーションを取ることができ、いろいろな話が出来ただろうにな...。と思います。

これから英語と中国語の勉強をもっともっと頑張ろうと思いました。

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♪他の方の体験談はこちらから♪

3. 編集後記

中国語を学ぶだけでなく、どんな場面で使えるようになりたいか、アウトプットする方法を考えることもコミュニケーション力UPの一つのステップですね。


 

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