第83回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.83
☆毎月1回配信☆
2011/03/31 THU
3月の日本は卒業式シーズン。春はたくさんの人にとって新しい出発の時期ですね。
中国では3月に最難関といわれる試験が終了しました。それは中国の国家公務員試験で、今年は約140万人もの人々がトライしました。
今回は、年々受験者が増える中国の国家公務員試験についてご紹介します。
また、中国短期留学にチャレンジされた吉岡さんの体験レポートも合わせてご覧下さい。
このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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- 「中国風聞帖」 ~ 中国の就職事情 - 熾烈な競争・国家公務員試験 ~
- 「光輝歳月」 ~ 高校生で中国短期留学にチャレンジ! ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~ 中国の就職事情 - 熾烈な競争・国家公務員試験 ~
世界第2位の経済規模に成長した中国は社会全体が前に進む活気に溢れています。
そんな中、若者の就職先として国家公務員試験が大きな注目を集め、難関の試験にも関わらず受験者数は年々増加しています。今回は中国の公務員試験を特集します。
世界の公務員試験のルーツ
2011年、中国では140万人以上が、国家公務員試験に挑戦しました。採用枠は1万ポストほどで倍率は平均でも87倍、人気ポストでは何千倍という狭き門となっています。
今では日本や欧米の国々でも馴染みのある国家公務員試験。このルーツは実は、中国にあるのをご存知でしょうか?605年、隋から清の時代まで実施されていた科挙は、世界で最も早く登場した公務員試験といわれています。それまでは世襲制が一般的でしたが、能力があれば誰でも中央高官に出世できる画期的な制度として注目を集め、欧米各国も科挙を参考に自国の試験制度を整備していきました。
これまで限られた人にしか開かれていなかった中央政府で働くチャンスは、科挙によってその間口を大きく広げることになります。とはいえ、この科挙は、難度が非常に高く、合格するのは3,000人に一人と言われる程、厳しい試験でした。そして現在の中国の国家公務員試験もまた、科挙の時代に負けるとも劣らない熾烈な競争が繰り広げられています。
■豆知識■ 日本人で初めて中国の「公務員」になった ~阿倍仲麻呂~
日本人でありながら中国の公務員になった人物、それは、平安時代に遣唐使として中国に渡った阿倍仲麻呂といえるでしょう。彼は19歳という若さで中国に渡り、当時の中国で難関と言われていた科挙試験に日本人として初めて合格しました。その後玄宗皇帝の厚い信頼を受け、中国で公務員として一生を送りました。
140万人がトライする中国の"国考"
中国の国家公務員試験は中国語で"国考"と呼ばれています。中国で140万人が挑戦している国家公務員試験とはどのようなものでしょう?
1) 筆記試験の最難関
筆記試験では、言語理解、数量センス、判断・推理力、一般常識などが試されます。
最大の難関は論述で、資料に基づき、分析、論評を行うのですが、100点満点中、
60点以下の受験生が91.4%であることからその難度と合否の分かれ目になる重要
ポイントであることが伺えます。
2) 大学新卒者がメインの受験生
国考は、基本的に18~35歳までの大学卒業者なら誰でも受験できます。中には修士以上の学位が求められる場合もありますが、大卒で受験できるポストは全体の85%をしめています。ただ、業務の特殊性や年々増加する受験者数対策として、2年以上の職務経験が条件となるポストも増えてきています。
3) 受験に有利な大学専攻
2011年の最も採用募集が多かった専攻分野は、国考に有利な9大専攻と呼ばれています。「財政」、「法学」、「会計学」、「コンピューター」、「治安管理・法律」、「言語」、「財務管理」、「公安関係」、「経済学一般」などです。
4) 人気ポスト、合格倍率
受験者が最も多かった人気ナンバーワンのポストは、国家エネルギー局のポストで、合格倍率は4,616倍と驚きの数字となっています。その他、財政、税関、税務署などの機関の職種では、1人の採用枠に千人以上が殺到する状況がよくみられます。
厳しい国考に挑むハングリー精神
中国でも大学卒業者の増加に伴い、就職の競争の厳しさが増してきています。ある調査によると大学卒業者の約28%が就職が決定していないというデータもあります。この様な厳しい競争の中で、中国の若者の就職に対する考え方も変化しつつあります。
公務員といえば、以前の中国ではこれほどまで多くの人が殺到する試験というイメージはありませんでした。しかし、一生暮らしが安泰な職業として "金飯碗"と呼ばれる国家公務員の試験を受験できる大学卒業以上の学歴を有する人の増加に伴い、140万人もの若者がチャレンジするようになりました。
安定した社会的地位、優遇された福利厚生、そして恵まれた出世のチャンスなど公務員という職業は、このような競争社会を生きる彼らにとって大変魅力的な職業として映っているのかもしれません。
どんなに高い倍率でも積極的にトライしてみる、向上心とハングリー精神の強い中国の若者たちは、自分の道を切り開くために国考という厳しい試験に挑戦しているようです。
2. 「光輝歳月」 ~ 高校生で中国短期留学にチャレンジ! ~
吉岡 爽 さん 大学生
夏休みに2週間の上海留学にチャレンジ!
中国語力も行動力を成長した吉岡さんの体験レポート
Q1:高校生で中国留学にチャレンジしようと思ったきっかけは何ですか?
私が、中国語を習い始めたのは高校の授業で中国語を習うことになったからです。はじめは、学校の予習をするのが目的でしたがだんだん学校の予習を超えて勉強したいと思うようになりました。そして、夏休みを利用して2週間1人で上海に語学留学に挑戦してみようと思ったからです。
Q2:出発前はどんなお気持ちでしたか?
ひとりで異国の地に行くのはとても不安でした。また、中国語を習って半年ぐらいしか経っていなくて全然会話ができませんでした。しかし、こんな状況でも前向きにやってみようと中国に行ってみると、たくさんのことに
挑戦できました。
Q3:中国語の授業や現地での生活はどのようでしたか?
中国語は1対1の授業でした。中国人の先生だったのでもちろん日本語は通じませんでしたが、少しの英語と少しの中国語でコミュニケーションを取っていきました。
授業以外でも、買い物に行くのも値段が書いていないものも多く自分で金額を聞いたりしないといけませんでした。中国語しか喋ることができなかったので2週間で大分話せるようになりました。
Q4:今回の中国留学でご自身の成長した点は何ですか?
中国語の成長ぶりは目に見えてあらわれました。
行きのタクシーでは中国語が話せず宿泊所まで1時間かかる道のりをタクシーのおじさんと話すこともできずほとんど寝てすごしました。しかし、帰りのタクシーでは1時間まるまるタクシーのおじさんと話すことができていました。
これからは、もっと勉強して中国で堂々と生活できるようになりたいです。
■スタッフよりコメント■
留学から帰国された吉岡さんは、講師が驚くほどに中国語の会話の自然さ、反応の速さなどの面で進歩されていました。また、中国での生活を通じて、自主性や行動力なども成長し、よりお姉さんの表情になられていました。
これからも目標に向って、中国語を楽しみながら学びましょう!
3. 編集後記
留学や就職など新しい第一歩を踏み出すためには、努力の他にも、自分の知らない環境に飛び込む勇気が必要になりますね。これまでにない成長を実現することは、そこから始まると思います。
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