第９１回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.91
☆毎月１回配信☆
2012/11/30 WED
冬の足音とともに今年も残すところあと1ヵ月となりましたね。今年のうちにやりたいことをまとめて、改めて頑張るぞと意欲を高めている方も多いのではないでしょうか。
今年、グローバルに活躍するビジネスウーマンのランキングが発表され、中国の女性企業家のランクイン数が過去最多となりました。今回は、中国の成長とともに注目を集める中国ビジネスウーマンについてご紹介します。あわせて、北京でビジネスインターンシップに挑戦した、小澤さんの体験談もご覧ください。
このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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- 「中国風聞帖」 ～ 中国発展のカギを握るウーマンパワー ～
- 「光輝歳月」 ～ 最高に楽しかった中国語漬けの3週間 ～
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ～ 中国発展のカギを握るウーマンパワー ～
世界で最もパワフルなビジネスウーマン50人という興味深いランキングが、今年10月にビジネス誌『フォーチュン』で発表されました。特に注目を集めたのが、中国から世界最多10名の女性がランクインしたことでした。今回は、発展を続ける中国経済で重要な役割を果たしている女性企業家についてご紹介します。
中国ビジネスウーマン誕生の歩み
近年、中国ではビジネス界での女性の活躍が目覚ましく、女性CEOの比率の高さは世界第2位を誇っています。これは女性が社会で活躍するための礎が中国では長年に渡って築かれてきたことを物語っています。
大規模な女性解放運動は19世紀20年代の頃から行われるようになり、男女平等選挙権などの成果がもたらされます。このような時代の流れの中から、社会に進出し経済的に独立する女性が増えていきます。そして特に中国建国の時期には女性の社会的役割を尊重する政治方針が定着し、当時すでに300名以上の女性幹部が政界で活躍し、1950年代以降には各業界でも女性リーダーが続々と誕生していきました。
更に近年では、中国の修士、博士課程修得者のうち、女性の割合はそれぞれ約49％、35％と女性の高学歴化も進んでいます。歴史的な積み重ねと、高学歴化、そして中国の経済発展が追い風となり、今中国では多くの女性企業家がビジネス界で活躍しています。
世界が注目する中国の女性企業家
海外メディアも注目する中国の女性企業家たちはビジネスの世界でどのような力を発揮し、どのような存在感を放っているのでしょうか？
中国通信最大手のキーパーソン 孫亜芳
世界トップ500企業である"華為"で男性CEOと18年以上パートナーを務めてきたのが孫亜芳会長です。先鋒となり突き進むCEOと、守りを固め企業発展をより強固なものにする孫会長。男女対照的な2人が各々の特徴を生かした経営を実現し、特に孫会長の貢献はメディアでも高く評価されています。
中国で最もリッチなキャリアウーマン 張欣
ケンブリッジ修士を取得し、29歳にはNYで投資コンサルタントとして活躍した輝かしい学歴と経験を武器に、"SOHO中国"を起業しました。Small Office/Home Officeという新しいニーズをいち早く察知しアジア最大の不動産開発企業に成長させ、中国で最もリッチな女性としても有名です。
このように彼女たちは、女性ならではの感性や特性を存分に発揮することで輝かしい成功を実現しています。ニーズを的確に読み、これまでにない新しいサービスを打ち出すことは企業成長の最重要ポイントとなっています。そして市場の消費行動の88％以上は女性が決定権を握っているという近年の調査データからも、マーケティングや企画に女性の
視点を取り入れる重要性はますます高まっています。
世界的な経済躍進を続ける中国には、すでに多くの女性企業家がその才能や感性を生かし活躍し、今後更なるマーケット拡大においても重要な力となることが期待されています。
2. 「光輝歳月」 ～ 最高に楽しかった中国語漬けの3週間 ～
小澤 稜 さん 大学生
今回のインターンで沢山の中国語を吸収できたという小澤さん。中国で出会った最高の友人との思い出も語ってくれました！
Q1:インターンシップではどのようなお仕事を担当されましたか？
インターンの内容は、企業内での社員さんへのビジネス日本語の教育です。
社員との会話はほとんど中国語で、初めは聞き取れないことが多かったですが、最後の方には彼らの話すスピードにも慣れて、言っていることも分かるようになりました。
より効果的に教育結果を出すために、自分なりに色々と工夫しました。例えば、日本の文化を紹介し、日本語クイズなども取り入れました。
全体として、日本語を学びたいという気持ちが強い社員が多く、とても積極的に話しかけてくれたので楽しく働くことが出来ました。
Q2：大学とは異なるインターンという環境をどのように感じましたか？
今までは学生として授業を受ける立場でしたが、教える立場になって改めてその難しさを知りました。どのような授業を行えば受講者が楽しめるのかを考え、なるべく双方のコミュニケーションがとれるような授業を心がけました。今回のインターンシップを通してコミュニケーション能力はもちろん、プレゼン能力も身についたと思います。
また、沢山の若い社員たちと交流できて、今の中国社会に関して理解できました。
Q3：北京での生活はどうでしたか？
全体の感想として一言で表せば"最高に楽しかった"です。
インターン以外でも中国人の友人ができ、中国語を教えてもらうことになりました。このような交流があることで、もっと中国語を頑張ろうとモチベーションも上がりました。午前中は授業、午後はインターン、夜は中国人の友人との勉強会と、まさに中国語漬けの3週間でした。
私は以前にも中国へ短期留学しましたが、その時はあまり中国人との交流ができませんでした。いつも日本人と話してばかりで、あまり中国語を話す機会はなかったように思います。しかし今回は前回の大学での留学と比べて、入ってくる中国語の量が半端なく多く、私にとって非常に収穫の多いインターンでした。
Q4：インターンを体験し、新しい発見はありましたか？
初めは異国の地で働くということで、不安の方が大きかったですが、自分から積極的に行動すればなんでも上手くいくということが分かりました。中国語が出来ないからと言って黙っているのではなく、恥ずかしさを捨てどんどん中国語を話しコミュニケーションをとった結果、最高の友人・一生の思い出が出来ました。また時間があれば中国へ行ってもっと学びたいと思います！
3. 編集後記
責任あるポストに挑戦する、自分らしさを発揮してビジネスを成功させるなど、しなやかな強さこそが中国ビジネスウーマンの魅力をより輝かせているように思います。
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