第92回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.92
☆毎月1回配信☆
2012/12/29 THU
今年も残すところあと少しとなりましたね。忙しい毎日を頑張った分、お正月には家族や親しい人とゆったり過ごす時間をどうぞ大切にしてくださいね。
生活リズムがテンポアップする現代では、都市の重要な基盤のひとつに地下鉄が挙げられます。経済成長を遂げる中国では今、地下鉄の建設ラッシュが目覚ましく、都市生活の大切なツールをとなっています。今回は発展する中国の地下鉄についてご紹介します。
また、北京でビジネスインターンシップに挑戦した、白木さんの体験談もご覧ください。
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- 「中国風聞帖」 ~ 都市を創る!中国地下鉄の発展ラッシュ ~
- 「光輝歳月」 ~ 大切なのは自分で行動を起こすこと ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~都市を創る!中国地下鉄の発展ラッシュ ~
北京では朝のラッシュ時の混雑緩和のために地下鉄の駅構内への入場制限を行うことが決まりニュースでも報道されました。年々、利用者数を大幅に増やし、路線も次々に建設されている中国の地下鉄は今最も力を注がれている発展事業となり、高い注目を集めています。
急成長を遂げる中国地下鉄の歩み
経済成長と共に生活リズムが早くなっている中国。北京では1日のべ550万人以上が地下鉄を利用しており、また上海は世界一の路線の長さを誇り、通勤、レジャーに欠かせない交通手段として生活に根付いています。
中国の地下鉄建設は、1965年に開通した北京地下鉄1号線からスタートしましたが、当時は市民の足というより軍事的役割が大きいものでした。経済や生産性を重視した地下鉄の建設は1970年後半から行われるようになり、この基盤の上に北京オリンピックや上海万博の時期には、国際都市として地下鉄の規模や利便性が飛躍的に高まっていきました。
そして、2008年の世界的金融危機の後、中国は内需拡大へ経済成長の方向性をシフトし、地下鉄建設はその重要項目の一つとなります。こうして北京、上海などの大都市以外の鄭州、寧波など地方都市でも地下鉄建設ラッシュが波及していくようになりました。
さらに2015年には中国の28都市で総距離3,000kmの地下鉄が建設される予想で、その投資額は実に1.2億元にのぼるとみられています。規模の大きさ、技術面の革新など、中国の地下鉄建設は近年最も成長目覚ましい分野となっています。
■豆知識■ 上海の地下鉄でバーチャルショッピング
スピードアップする上海の生活ニーズに合わせて、地下鉄の駅でスマートフォンを使って買い物できるバーチャルスーパーマーケットが登場しました。購入商品は1日以内に自宅に届くサービスが話題を呼んでいます。
都市ライフを創造する中国地下鉄
今年、中国では約200kmもの地下鉄が建設され、利用者数も格段に増加しています。発展する地下鉄サービスは人々の暮らしにどのような変化をもたらしているのでしょう。
まず、中国では経済の発展と共にマイカーブームが到来し、それに伴い都市の渋滞問題が発生していました。地下鉄建設はコスト、時間を要する一大プロジェクトですが、渋滞、排気ガスの軽減に大きな力を発揮します。特に大きな実績が、北京の中心地を南北に結ぶ地下鉄5号線開通後に、北京のベッドタウンでの朝晩の道路混雑が大幅に緩和され、北京の通勤風景を大きく変えました。
また、交通の改善だけではなく、地下鉄に1億元投資することで2.6億元のGDPが増加するというデータから、周辺エリアの経済活性化の力も秘めています。しかし、ただ線路を拡大するだけではなく、乗り換えの利便性、学校・病院・ショッピングなど周辺施設との連結を高め、人の流れを変えることが経済効果アップに欠かせない要となります。
今、急速なスピードで進む中国の地下鉄建設に最も求められていることは、包括的な計画性で最大限の利益を実現することです。その恩恵を受ける都市に暮らす人々のライフスタイルやニーズがどのようなことを求めるか―中国地下鉄発展の方向性は、人々が思い描く新しい都市生活を実現するという大きな役割に向かって、着実に進められていくことが期待されています。
2. 「光輝歳月」 ~ 大切なのは自分で行動を起こすこと ~
白木 琢人 さん 大学2回生
北京でのビジネスインターンシップに参加し、中国人学生との相互学習にも
意欲的に取り組んだ白木さん。自分で行動することの大切さを実感した体験談です。
Q1:中国で実際に仕事を体験したご感想は?
インターンでは、中国企業の教育担当として、社員の方に日本の文化や敬語表現、社会問題などの講義を行い、討論会なども開催しました。
最初は色々な不安があり、声をかけられるのを待っていたので、社員の方に気を使ってもらうばかりでした。しかしそのうち、みなさんはビジネス以外にも様々な事柄に興味があり、特に日本の旬な話題を知りたがっていると分かってきたので、興味に合う講義にするように努力しました。
講義中はみなさんが熱心にメモをとり、積極的に質問をしてくれたので、僕も人前で話すことが楽しくなり、講義をもっと面白くしたいと、準備や資料作りにも更に熱が入りました。
Q2:インターンを通して勉強になったことは何ですか?
普段の大学生活では、プレゼンをすることはあっても、社会人の前で話をする機会はなく、いかに興味を持ってもらうか工夫しながら講義を行わなければなりませんでした。
毎日2時間の講義を行う経験で、特にプレゼン能力がとても向上したと思います。
Q3:中国の方々との交流はどうでしたか?
中国語の授業以外に、もっと中国語を勉強したいと思っていたので、中国人学生と夜8時から
11時まで宿舎で相互学習を行うなど、積極的に交流しました。同じ年の意識の高い学生と
交流することで、中国語学習のモチベーションも上りましたし、今でもメールを送り合う
仲の良い友達になれて、本当に嬉しいです。
自分で行動を起こしたからこそ、インターンも留学生活も満足するものになったと思います。
3. 編集後記
今年もCIPのメルマガをご覧いただき、有難うございました。来年も皆様にとって素晴らしい一年になりますように。 祝新年快楽!
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