第96回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.96
☆毎月1回配信☆
2012/4/27 FRI
新生活がスタートした4月は、新しい環境で頑張りながら、あっという間に過ぎてゆく感覚がありますね。
日々の疲れや緊張はその日のうちに流すことは、セルフメンテナンスではとても重要なことですね。ゆっくりと自分を解放する時間の友になってくれる音楽は強力なサポーターとなってくれます。なかでも中国民族音楽を代表する二胡はその音色の癒しの力が最大の特徴として世界で広く愛されています。今回は中国伝統楽器、二胡をより身近に感じてみましょう。また、北京での中国語留学「強化集中コース」に参加された梅原美紗子さんの体験レポートを合わせてご覧ください。
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- 「中国風聞帖」 ~ 中国民族楽器 二胡の癒しの音色に触れ ~
- 「光輝歳月」 ~ 「苦手なヒアリングを克服!中国と更なる交流を深めたい!」 ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~ 中国民族楽器 二胡の癒しの音色に触れる ~
中国の伝統音楽というと少し敷居を高く感じるかもしれませんが、私たちが普段よく聴いているドラマやCMに、二胡はキラリとその存在感を発揮しています。今回は二胡がもつ奥深い音色の世界をのぞいてみましょう。
進化し続ける東洋のヴァイオリン
「二胡」は唐の時代から伝わる中国の伝統的な擦弦楽器で、アジアのヴァイオリンという異名も持ちます。
二胡の原型は、インド周辺で発祥した楽器で、それが東西に分かれて伝わり、西へ伝わったものはヴァイオリンやヴィオールに、そして東に伝わったものがこの二胡や四胡、日本の胡弓などにと変化していったと言われています。つまり二胡とヴァイオリンは親戚同士のような関係にあるのです。
元々、劇曲や曲芸の伴奏楽器として用いられていた二胡は1920年代以降に独奏楽器としてスポットライトを浴びるようになります。中国史上最も偉大な作曲家の一人と称される劉天華により二胡に西洋音楽やヴァイオリンの技巧が取り入れられました。これにより演奏表現の幅が格段に広がり「良宵」「空山鳥語」など二胡音楽を代表する作品が誕生していきました。
西洋音楽やヴァイオリンの技巧を取り入れながら進化を遂げた二胡は、現代でもクラシックやポピュラー音楽など新たな分野の風を取り入れながらその音色のファンを世界中で増やし続けています。
奏者と二胡の絆のハーモニー
二胡はいたってシンプルな構造の楽器です。弦には130本ほどの馬の尾の毛でできた弓がはさみこんであり、弓で手前の弦(内弦)と向こう側の弦(外弦)をこすって音を出します。琴筒にはニシキヘビの皮が張ってあり、これにより音が大きく綺麗に響くようになっています。
シンプルな構造ながら、人間の声に近い音色を奏でる繊細さがあります。勇ましい音から柔らかい音、動物の鳴き声に似たような音まで奏でることが可能であり、そして何より深みと哀愁を感じさせる音色は心に染み入る独自の世界観があります。
指の位置で音階が決まる二胡は、ピアノのようにこの位置がこの音という風に音階がはっきりと決められていません。それはつまり弾く人によって音が変わるということであり、その人の個性やその時々の気持ちまでもが音色に反映されるのです。
また不思議なことにプロの奏者であっても自分の手に馴染んでいない二胡を弾いても本来の美しい音色が出せない、と言われています。二胡は奏者との絆を強めながら、共に時を刻み、成長し、その上で最高の音色を奏でることができる奥が深い楽器なのです。
音色が紡ぐ心と自然の交流
近年、日本においても二胡は「癒しの音色」として人気を高めています。映画「もののけ姫」や、ドラマ『JIN-仁-』など数々の作品音楽で使用されています。
二胡がこのように中国を飛び出して世界の音楽シーンで活躍するようになったのは、西洋音楽の要素を吸収し、表現力を増していったプロセスがあるからと言えるでしょう。しかしそれ以上に、自然の雄大さ、歴史の重厚感を音楽で演出し、映画作品などの風格を高める音色として二胡が選ばれているのは、中国民族音楽の最大の特徴が要因となって
いるように感じます。
西洋音楽で重視されるのは自己アピール力、観衆へのインパクト。対照的に、中国民族音楽は自然と調和することが根幹にあります。人に聞かせるのではなく、大自然と自分の心を通わすことが中国民族音楽の最大の特徴なのです。二胡の演奏もまたその精神を一番大切にしているからこそ、しみじみと心に染み入る情緒を織りなします。
進化する部分と普遍のアイデンティティの両方を兼ね備えた二胡は、これからも新しい表現力で活躍のフィールドを広げながら、人々の心を自然に立ち返らせる癒しの音色を奏でていくことでしょう。
2. 「光輝歳月」 ~ 苦手なヒアリングを克服!中国と更なる交流を深めたい! ~
梅原美紗子 さん 社会人
以前から中国に惹かれていたという梅原さん。将来、中国語を使う仕事に就きたいという目標を掲げ、楽しみながら集中して中国語学習に取り組まれた彼女の留学体験レポートをご覧ください。
Q1:中国に留学を決めたきっかけを教えてください。
以前から旅行などで中国に行き、その偉大なスケール感や日本人と全く違う国民性、時に中国の方たちのパワフルさに惹かれていました。
中国とはあまり関係のない仕事をしていたのですが、将来中国語を使う仕事、中国や中国の方たちと交流できる、深く関わっていける仕事がしたいと思い留学を決意しました。在職中の決断でしたが、CIPのとてもスムーズな手続きのおかげで、大きな苦労はなく留学生活に入ることができました。
Q2:中国語を学習する上で、苦労した点はありましたか?
やはり大半の日本人がそうであるように、私も中国語のヒアリングが苦手で、留学中もそれが一番の悩みでした。しかしCIPの先生方は強弱をつけながら、ナチュラルに近いスピードから、重点的にゆっくりと発音してくれたりと、とにかく綺麗な北京語を沢山聞ける環境であったと思います。 そのおかげで、だんだんとですが、ヒアリングの力も付いて
きたと感じます。
更に週末には課外活動もあり、多彩な楽しい活動を通して北京への、そして中国への理解と興味がさらに深まりました。
そして中国語についてですが、面白いのが日本と同じ漢字を用いながらも違う意味や読み方があったり、日本との文化的な違いや逆に似ている処なろ、近しい国としての共通点と差異を両方感じられたところが面白かったです。
Q3:今後の目標を教えてください。
中国のこれからの更なる発展に日本を通して寄与できることに携わりたいと思います。
また、いつかは仕事に生かしながら、文化的にも更に中国という国を深く知っていくこと、そして中国人の方々との交流も深めていきたいと感じています。
本当に北京の人たちは親切で、もっとたくさんの方たちと交流したいと感じました。中国という国が以前より更に好きになりました。
Q4:最後に、後輩の皆さんへアドバイスをお願いします!
CIPのプログラムは少人数制で、しっかりと集中して取り組める素晴らしいプログラムだと思います。先生方も皆さん親切ですし、CIPに用意して頂いた生活環境もとても素晴らしく、安心して勉強できると思います。
留学に対する不安はいろいろあるかもしれませんが、日本から、そして現地でも十分なサポートがあり、中国語を習得したいという気持ちさえあれば、きっと素晴らしい留学生活になると思います。
3. 編集後記
二胡の魅力の理由を知るうちに、私たち自身に照らし合わせる部分を感じました。
自分の良さをどんと中心に据えて、変化をポジティブに受け入れること、この2つの輪を上手く回転させることで、これからもたくさんの経験と感動を日々感じていきたいですね。
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