第98回中国留学メールマガジン
china internship program メルマガ VOL.98
☆毎月1回配信☆
2012/6/29 FRI
雨が降るごとに緑が潤って気持ちのいい季節になりましたね。気が付けばもう7月。一番心待ちな夏休みがもうすぐそこですね。中国では6月に全国大学統一入試が行われ、多くの学生が一大関門を終え、大きな肩の荷を下ろしたようです。今回は、時代と共に変化している中国の大学入試についてご紹介します。
また、上海の外資系ホテルにてインターンシップを体験された小松紫乃さんの体験レポートを合わせてご覧ください。
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- 「中国風聞帖」 ~ 時代と共に変化する"高考"最前線 ~
- 「光輝歳月」 ~ 「仕事の楽しさ・厳しさを発見!充実のインターン体験」 ~
- 「編集後記」
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1. 「中国風聞帖」 ~ 時代と共に変化する"高考"最前線 ~
日本の大学センター試験に相当する中国の全国統一入試が6月7日、8日に行われました。
通称"高考"と呼ばれるこの試験は、受験生とそれを見守る家族にとって重要な関門であり、
時代と共に大きく様変わりをしていきているようです。
中国大学入試の今昔
今年、中国では915万人の受験生が高考に挑戦しました。全国31万カ所で実施されるほど大規模になった大学入試は時代の流れの中で変化を遂げてきました。
中国ではじめて全国統一の大学入試が行われたのは1952年で、当時は点数だけではなく、家庭の地位も合否に影響していました。文化大革命をひかえた当時では貧しい農民の出身者が大学受験で優遇され、資産家や学者、地主などの出身ではどんなに成績が良くても限られた選択肢しかなく、当時は収入が低く、人気も高くなかった師範大学(教育大学)にしか入学できませんでした。
1980年代になると、合格できなければ出世の希望はすべて絶たれると言われるほどに大学進学はエリートコースへの欠かせないパスポートとなっていました。その後、徐々に受験者数は増加し、90年代には大学進学はより一般的になっていき、特に1999年には全国的に大学の募集人数が増加し、その1年だけで22万人増え208万人となりました。更に、当時就職に有利な理系が文系よりもてはやされていました。
時代や社会によって変化する受験動向は、よりよい将来をつかむために受験生が追い求めてきた道とリンクしているようです。
■豆知識■ 83歳の大学受験生!
高考には年齢による受験制限がありません。今年、南京では83歳の男性が12回目の高考にチャレンジしました。長年携わった医療の仕事での経験と 自身の学習の成果を腕試して、まだまだ自分の理想を追いかける姿が とても印象的です。
より高い理想を掴み取るために
近年、高考のある変化に大きな注目が集められています。それは、大学受験にかける費用が年々増大してきているということです。マンツーマンの家庭教師、脳によいサプリメントや特別な食事、さらには受験に有利な学区へ引っ越すなどその支出は10万元(約130万円)ほどになることもあり、およそ両親2人の1年間の収入に匹敵する金額を大学受験にかけているということです。
90年代の大学合格率は20%前後、現在では80%の合格率にも関わらず、受験出費は約300倍に増えているとのこと。合格率は高くなっても、最高の成果を発揮させてやりたいという強い親心が受験出費を牽引しているようです。また、それに合わせて受験関連の
商品やサービスが充実してきていることも一因のようです。
更に、もう一つの変化が、大学進学の選択肢の広がりです。以前なら、高考の成績が将来の出世を左右すると言われていましたが、現在では高考の受験前に海外の大学の合格を手にしている学生が増えています。今年、北京のある進学校では約40%の学生が
高考の前に海外大学に合格しました。
受験のプレッシャーは今もなお高いものの、中国の受験生は以前より幅広い選択肢を手にし理想に向かって邁進しているようです。
2. 「光輝歳月」 ~ 仕事の楽しさ・厳しさを発見!充実のインターン体験 ~
小松紫乃 さん 大学生
3ヶ国語を使って上海でのホテルインターンに挑戦した小松さん。仕事の楽しさや厳しさなど、沢山の発見をしたインターンシップになりました。
Q1:ホテルではどのような仕事を担当されましたか?
インターン先のホテルは外資系の高級ホテルです。世界各地からお客様が訪れて、そのお客様からの様々な質問に対応しました。特に日本人のお客様に通訳をしたり、困ったことに対応するなど、お客様の力になれたことがとても嬉しかったです。
Q2:インターンシップで得たものは?
まず、中国語の語学力がとても上がったと思います。初めは、早口で質問されると戸惑いましたが、それもだんだん慣れ、最後の方はずいぶんとスムーズに中国語での対応が出来たと感じています。これを機にもっともっと勉強を続けたいと思いました。
そして、今回のインターンでの最大の収穫は、自分の接客業へのイメージを改めさせられたことだと思います。このインターンでホテル業務の楽しさと共に、厳しさも学ぶことができました。
Q3:3ヶ国語を使って仕事をした、ご感想は?
慣れない中国語を使っての接客業務は想像以上に大変でした。そして、私は帰国子女ですが、英語での対応も緊張してしまう時がありましたし、母国語である日本語も、敬語についてはまだまだ勉強不足だと感じるなど、沢山気付くことがありました。
全体として、色々と学ぶことができた充実のインターンになり、とても満足しています。
3. 編集後記
語学をマスターする過程では、一度でも受験勉強並みに必死に取り組む時期をつくるということはメリットがとても大きいです。プレッシャーさえも味方にして、いままでの自分を超えることを楽しんでいきたいですね。
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